これまでにも、いくつかの破産者情報が掲載されたサイトがネット上に現れ、閉鎖されています。
閉鎖に向け、多くの方に動いていただき感謝しています。
中には、海外サーバーを利用したサイトもあり、手続等が大変だと思いました。
破産者情報は、官報に記載された内容が掲載されており、2020年に閉鎖された「モンスターマップ」は、官報1回分の情報(だと思います)がまとめてダウンロードできるようになっていました。また、サイト上のリンクをクリックすると、グーグルマップが起動し家までわかるようになっていました。
Googleの検索結果に表示させないようにする。
検索サイトに「破産」「氏名」などのキーワードを入れて表示されないようにすることができます。
ただし、検索サイトに表示されないだけでサーバーそのものが閉鎖されたわけではありませんので、直接、URL(サイトのアドレス)をブラウザ(EdgeやSafari、Chromeなど)のアドレス欄に入力すれば、サイトが開き閲覧することができます。
Yahooの検索のしくみは、Googleの技術を使っています。
Googleへ削除依頼をする
Googleのヘルプセンターのページに「不当な削除方針が示されているサイトにある私個人に関するコンテンツを Google から削除する」があります。
https://support.google.com/websearch/answer/9172218?hl=ja
1.「こちらのフォームをご利用ください。」をクリックします。
2.「Google から個人情報の削除を依頼するリクエスト」のページが開きます。
該当する部分をクリックし、個人情報が記載されているURL、あなたのお名前、検索キーワードなどを入力します。
「該当するリンクをクリックしてください。Google検索に表示される情報を削除する」の右側に表示されている鉛筆をクリックします。
3.開いたメニュから「Google検索に表示される情報を削除する」を選択します。
さらに「削除を求める情報が表示された場所をお知らせください。」では、「」Googleの検索結果とウェブサイトに表示」を選択
「サイトのウェブマスターに連絡しましたか?」では、連絡が取れないサイトが多いと思いますから、「いいえ、削除しません」を選択します。
4.「削除したい」の右側の鉛筆をクリックし、「個人情報(ID番号や非公開ドキュメントなど)」を選択します。
「悪意あるやり方で、または嫌がらせを目的としてさらされている住所、電話番号、メールアドレスなどの連絡先情報(晒し行為)」は、選択しままにします。
5.あなたの個人情報をGoogleに送信します。
「Google が検索結果からコンテンツを自由裁量で削除することは、ほとんどありません。・・・・」等が記載されている内容を読み、下のほうに表示されている「*必須項目」の「はい、コンテンツは現在も公開されています」を選択します。
あなたのお名前、会社名、屋号、削除を依頼する人の名前、メールアドレスなどを入力します。
「削除リクエスト」の画面で、「検索キーワード」「URL」を入力します。複数のページに個人情報が掲載されているときは、「さらに追加」をクリックして追加します。
問題のサイトの画像を添付します。パソコン画面のスクリーンショット(PCの場合、プリントスクリーン「PrtScr」ボタンを押します。アンドロイドスマホの場合、電源ボタンと音量の(小)ボタンを同時に数秒間長押します。)を撮り、パソコン・スマホに保存してから添付して送ります。
「私は。このリクエストの情報が・・・」にチェックを入れ、最後に署名を(入力)、日付を設定し「送信」ボタンを押します。
6.検索結果に表示されないようなる
Googleの検索結果にあなたのお名前など個人情報が表示されないようGoogleに削除依頼を出してから、数日後にあなたのメールアドレスに対応したというメールが届きます。
私は削除依頼を送信してから5日後でした。
弁護士会などの団体に依頼する。
自己破産者情報など、個人情報が掲載されたサイトが出現すると、何らかの団体やグループがサイト自体の消滅に向け働きかけてくれます。個人ではできないこともあります。掲載されている方は、さまざまなご事情があると思います。可能なら、こうした団体やグループと連携したり相談したりすることでサイトの消滅が早まるかもしれません。
破産された方の中には、社会的地位のある方もいます。弁護士さんたちも見逃せないと動いていただいていて、とても頼りになります。
これまでに出現したサイト
破産者マップ
hasanmap.tokyo
自己破産・特別清算・再生 サーチ
hasandb.is
自己破産・特別清算・再生 データベース
hasandb.com
モンスターマップMonster Map
monstermap.org
こうしたサイトの中には、サーバーからデータを削除するには、運営者に金銭を支払うしくみになっているものがありました。その過程で、さらに情報も要求してきます。
悪質なサイトから要求された個人情報や金銭等
フォームから、サイト管理者に下記の情報を送信する。
・削除申請の理由や事情、経緯(200文字以上)
・破産に至った事情(200文字以上)
・破産後の生活状況(200文字以上)
・生年月日
・電話番号
削除にかかる金額:10000円
支払い方法:ビットコイン
金銭の要求はなくても、下記のように書かれていたサイトもあります。
・モンスターマップは、フィクションです。
掲載されている個人や組織は、実在する個人や組織と一切関係がありません。
・モンスターマップに記載された「よくある質問」の例
<質問>掲載されている氏名や住所は破産者や個人再生者ですか?
<回答>いいえ。掲載されている氏名や住所は実在しない人物の氏名や住所であり、破産者や個人再生者と関係はありません。
<質問>知人が掲載されていたのですが、名前や住所は実在する人物のものではないですか?
<回答>いいえ。実在する人物の名前や住所は含まれていません。偶然の一致とお考えください。
<質問>掲載されている氏名や住所が、インターネット版官報に掲載されている破産者の氏名や住所と一致していませんか?
<回答>実在する人物の名前や住所は含まれていませんので、インターネット官報に掲載されている破産者と一致するか分かりかねます。
<質問>掲載されている住所や名前は削除してもらえますか?
<回答>いいえ。掲載されている住所や名前はフィクションであり、実在する人物や組織と関係ないので、削除に応じかねます。
<質問>掲載されているデータをもらえますか?
<回答>いいえ、データは差し上げておりません。データが必要な場合、WEBサイトよりダウンロードしてください。
<質問>自己破産や個人再生をすると、家族、近所、職場の関係者に知られますか?
<回答>いいえ、自己破産や個人再生をすると官報にその事実が掲載されますが、関係者にその事実が知られることはほとんどありません。安心してください。
<質問>官報に著作権はありますか?
<回答>いいえ、「著作権法第13条」の定めにより、官報は著作権法上の保護の対象外です。
<質問>官報の目的は何ですか?
<回答>官報は、その内容を国民一般に周知徹底させることを目的としています。内閣府が発行しています。
ほかにも質問と回答が記載されていましたが省略しました。
闇金業者が利用?
こうした情報は、闇金業者などが利用しているのではないでしょうか。
サイトからデータがダウンロードできますから、サイトを閲覧した誰かがデータを保存している可能性があります。また、インターネット版の官報や図書館などから個人情報を取得することができますから、追加した情報を加えて、同様のサイトが今後も出現することが考えられます。
興味本位で検索される。
YouTubeで上記のサイトの存在を流していたことが確認されています。私もYouTubeを見ました。多くの人がYouTubeを見ることで、興味を持った人が知人や近所の人、同僚などが自己破産していないか検索する人も出てきます。
私自身、このページを掲載することで、多くの人に破産者サイトの存在を知らせてしまうのではないかと考えましたが、当サイトをご覧いただいている方のほとんどが、自己破産した方や、これから破産手続きをしようという方だと考え、掲載しました。