PTA関係や町内の仕事で、親同士が集まった際、部活の費用の話が出てきました。
以下は、保護者や先生方から聞いた話を書いたものです。
保護者は、部活にある程度出費があるのは覚悟していますが、学校でも工夫して、できるだけ負担を少なくしてほしいという意見がありました。
また、保護者が部活のお手伝いをすることがあります。
保護者の仕事については、子供の活躍を近くで見ることができるから歓迎する方もいますが、土日の手伝いや平日夜の父母会などに参加するために、仕事やパートを休む必要があったり、
ガソリン代や高速代、おそろいのTシャツの購入などの出費が増えたりするから、減らしてほしいという意見もありました。
おそろいのTシャツの購入や遠征の付き添いなど、子供ががんばっている部活であるため、断り切れない状況があったり、一部の保護者が暴走しているのではという話もありました。
私の子供が通っていた学校の校長先生の息子さんは公立の中学、高校の野球部に所属し、6年間で、約200万円かかったそうです。
その前の小学校時代の少年野球チームでは、年間約15円くらいだったそうです。
内訳は、月謝と道具類の費用だそうでした。
小学校時代は、定期的にバッティングセンターに通わせたり、野球場で、プロの試合を見せるため、年間、数万円使ったそうです。
熱心な保護者は、自分の子供の勉強のため、一流選手の試合を見に連れて行くことがあります。私も経験がありますが、こうした熱心な方から、「お宅のお子さんもどうですか」と誘ってくれることがあります。
当時は、その保護者が連れて行ってくれたとしても、入場料だけでなく、交通費も必要ですし、車を出してくれた場合は、ガソリン代など、お礼が必要になります。
こうした費用が、急に必要になることもあります。
子供のためにお金をつぎ込む熱心な方は、たくさんいます。
私も、できれば、子供のためのお金を使いたいです。
自分自身は、子供の頃、家にお金が無いと思っていたため、「参考書を買ってほしい」と親に言えませんでしたので、子供には不自由をさせたくはありません。
部活の費用など
一般的に公立のほうが私立より、かかる費用が少ないと言われます。
私立の学校は、部活を学校の売りにしているところがあり、力を入れています。
私立で全国大会など遠征が多い学校では、年間、50万円以上かかることもあるそうです。
極端な例ですが、全国的に有名な選手の親が、私立の学校で、年間100万円くらい使ったという話を雑誌で読んだことがありました。遠征費用が多かったそうです。
私立学校の吹奏楽部やマーチングバンドなどは、楽器代とそのメンテナンス費用の他、演奏会やイベントに合わせたユニホーム代がかかります。
運動部の応援やイベント等の遠征が多く、費用がかかります。
学校以外での活動時、親が車で楽器を運ぶことも多くなります。
以下は、私の周りにいる公立の親から聞いたものです。
運動部
運動部は、年間、数万円から30万円くらい費用がかかります。
金額が大きいのは、遠方での試合や合宿です。
試合は、1、2日ですが、合宿を兼ねて数日間、現地に滞在すると、1回、2~5万円程度かかります。
費用の内訳の主なものは、宿泊費(1泊5,000~7,000円程度)、交通費、栄養費、試合の参加費などです。
栄養費とは、昼食や飲料水、ゼリー飲料等です。
単に食費と書かれている会計報告や合宿案内もあります。
試合やイベントのロゴが入ったTシャツ(数千円)、タオル代が必要になることもあります。
運動部では、子供たちの怪我も多く、その費用もかかります。
鍼灸整骨院や整形外科などにかかることも多くなります。
私の子供も入院しましたが、かかった費用のうち、いくらか戻ってきます。
野球部、サッカー部、ラグビー部
お金がかかる部活として、サッカー部、野球部、ラグビーなど、チームで行う運動部があります。
これらの部活では、成長とともに交換が必要な器具、道具が必要な競技は、道具代もかかります。年間、20~30万円くらい必要です。
サッカーやラグビーは、野球部に比べると、道具が少ないため、総額は低いそうです。
遠征、合宿費費
運動部では、試合のほか、春、夏、冬休み、ゴールデンウィークなど、授業がないときには、合宿を行います。
宿泊を伴う試合や合宿の費用として、1回に1~3万円程度かかります。
専門家に指導してもらう合宿では、1日に数千円プラスされるため、2泊3日の合宿で3~5万円程度かかることもあります。
試合時の交通費
チームで行動するため、バスを借りることもあり、1回2,000円から4,000円です。
大型バス1台を1日借りると、6万円から15万円くらいだそうです。
6万円は格安で繁忙期以外の料金だそうです。
小型のマイクロバスのレンタカーでも、1日4、5万円かかります。
車以外に保険料もかかります。
ユニホーム、コート、スタジャン、シューズ代等
ユニホーム 1~3.5万円
コート 1万円前後
ユニホームやコートは、最初に買えば3年間使えますが、成長するので買い替えが必要なこともあります。
Tシャツは、1枚1,000~2,000円くらいです。
必要に応じて、数枚購入します。
数千円のトレーナーを購入することもあります。
他にも、試合やイベント等で購入するシャツやタオルなどもあります。
企業が主催したり後援したりする合同の合宿や試合では、その企業のロゴが入ったTシャツなどを購入しなければいけないこともあります。
親が、「何で、それと追加購入する必要があるんだ」と思っても、子供は、みんなといっしょのものを購入したいと思いますから、買うことになってしまいます。
シューズ
1足、数千円です。
スパイクは、消耗するため、交換が必要です。
中学生の場合、成長期に合わせて購入することになります。
高校生でも、練習時間が多いところなら、1年に1、2足必要だそうです。
バッグ、リュック
学校の名前が入ったスポーツバッグ 5000~1万円前後
入部時に購入します。
テニス、卓球、バドミントン
年間、数万円~15万円くらいでした。
ラケットは、最初は1本で始めますが、試合に出るようになると、種類の違うものや予備用として複数持つようになります。
ラケットは、2~3本程度購入すれば、3年間使えます。
ガットやラバーは、数ヶ月に1回交換します。
金額は、1回、数千円です。
子供たちは、レベルが上がるにつれ、いいものが欲しくなります。
また、グリップテープを頻繁に変える子もいます。
シューズは、足の成長に合わせて買い替えます。
合宿や試合もありますし、ユニホームにも、お金がかかります。
バレーボール、バスケットボール、ハンドボール、陸上など
年間10万円くらいです。
道具は、シューズとユニホームくらいです。
合宿や試合もあります。
陸上は、競技場や競技の内容によってスパイクピンを変更します。
また、槍や棒高跳びの棒など、道具が必要な場合もあります。
水泳部
年間3万円くらい
競泳用水着、帽子、ゴーグルと試合等の遠征費です。
聞いた学校の水泳部は、冬、活動していないようでした。
冬も練習する学校は、温水プールに行くための費用がかかると思います。
運動部は医療費、消耗品費等も必要
上記以外にも、整体や鍼灸院などに通ったり、ゼリー飲料なども大量に購入したりします。
また、消臭スプレーやタオル、その他消耗品が必要です。
整体や鍼灸院に月、1,2万円使う子供さんもいます。
サッカーやラブビーなどの接触が多いスポーツは、怪我も多いです。
運動部の月々の部費
上記以外にも月々の部費を徴収していることもあります。
500円~4,000円でした。
物品の購入や器具類の修理、コーチ代、栄養費などに充てているようです。
月々の部費から遠征費用を出している部活もあるようです。
先輩から物品を譲ってもらう
コートなど、あまり使わないものは、卒業した先輩から譲ってもらうとよいと思います。
個人のネームが入ったユニホームもありますが、付け替えるか、マジックなどで修正する必要があります。あこがれの先輩だし、消すのは失礼だからと、そのまま使う子もいます。
私の子供の中学では、学用品を含め、先輩のものを後輩に譲る場を設けてくれました。
高校で同様の提案をしたら、「他人が使ったものは嫌だと思う」という意見が多く実現しませんでした。
文化部
ブラスバンド、吹奏楽部
楽器代5~30万円(もっと高価なものもあります)
楽器の消耗品代 年間、数千円~2万円
学校で、楽器を貸してくれる場合もありますが、数が限られています。
楽器以外に、年間、10~20万円くらい必要だそうです。
ユニホーム 1万円
遠征費年間 数万~10万円
月々の部費 数千円
部費は、講師の謝礼や楽器の運搬費用など
顧問がすべての楽器を教えることができませんから、定期的に各パート(楽器ごと)の講師を呼ぶそうです。
講師からの指導は、中学では、市内まとめて行うこともあるそうです。
高校でも行いますが、少し遠方の学校や施設を借りて行うこともあります。
外部で行う演奏会では、楽器を運ぶ必要があります。
保護者が運搬することもあれば、レンタカーを借り顧問が運転したり、業者が運ぶこともあります。
その他
吹奏楽部やブラスバンド部は、マーチングの練習や肺活量を鍛えるため、体力づくりもします。そのために、お揃いのシャツやジャージなどを揃えたりする学校もあります。
吹奏楽部は、運動部と同じくらい練習しますし、お金もかかります。
部活の父母会での保護者の役割など
学校の部活では、父母の会などがあることもあります。
試合や他校での練習時には、父母の会のメンバーが送り迎えをしたり、飲料水やお茶、テントなどを運びます。
現地で選手や監督のお世話や、洗濯等をすることもあります。
遠征時は、ガソリン代も必要です。
練習試合や他校での練習の付き添い
学校の運動場や体育館を複数の部活で共有するため、学校では、ローテーションで練習します。そこで、学校間で話し合って練習場所を融通し合っています。
中学校では、市内や隣接する市群の学校で行っているところがあるそうです。
運動部では、前年度の夏から秋に公式試合の日程を決め、秋~冬にかけて練習試合の日程を決めるところが多いそうです。
高校の部活は、県内全域で試合が行われるため、父母会が遠征に付きそうときは、ガソリン代や高速代などがかかってしまいます。
父母会で規約を作って、お金を出し合って行っているところもあるそうです。
父母の付き添いはローテーションで、月に2、3回出かけることもあります。
大人が多いと、緊急時、すぐに対応できます。
雨天時に試合を延期する競技があり、保護者も日程調整が大変です。
サッカーは雨天でも試合を実施することが多いですが、野球やテニスは雨天の場合、試合が延期になります。
これに合わせて、父母会も日程調整をしなければいけません。
状況によっては、無駄になってしまう食品もあります。
中止の場合、レンタカーの代金を全額支払うこともあります。
父母会おそろいのTシャツ、帽子を購入
父母の会でも、おそろいのTシャツやタオルなどを購入することも多いです。
また、定期的に父母会の飲み会を開くこともあります。
部活はお金がかかることですから、入学前にお子さんの意向を聞き、その学校に父母会があるかどうか、事前に確認したほうがよいと思います。
子供がやりたい部活ですから、親もできるだけ応援したいと思いますが、出費が多く、厳しいと感じるかもしれません。
期待される父親
父親が参加できると学校も父母会もありがたいと思います。
男性しかできないようなこともあります。
私は、他の父親と器具の整備や穴掘り、ベンチの製作などをやったことがあります。
遠征時、イベント会場の広場で野外合宿をしたことがあり、父母会の親たちもテントで寝泊りをしたことがありました。
キャンプ場ではなかっため、テントや炊事用品を父母会で、購入しました。
また、発電機があると便利な場面がありましたので、私を含め、2,3人の親が発電機を持参して、電気を作り子供たちの食べ物を作ったり、照明を付けたりしました。
発電機は、学校の夜間練習の照明で使うこともあり、数回、貸したことがあります。
学校によっては、夜間照明が乏しく、練習が消化できないときや延長したときなど、発電機を使う場面があります、
発電機は、1回のレンタルで5000円くらいです。
知人やPTAの会など聞くと、野球部は、どこの学校も父母会があるようです。
選手の人数が多い、サッカー部も多いと聞きました。
また、過去に全国大会などに出場したことがある部活では、父母会が組織され、その後も継続されることが多いそうです。