JRで100km以上利用する場合、乗り越しするほうが安い場合がある

JRで100km以上利用する場合、乗り越しするほうが安い場合がある

JRのページには、乗り越しについて次のように書いてあります。

乗車券で乗り越しされる場合は、乗り越し区間の運賃をいただきます。
また、目的地の方向や目的地までの経路を変更される場合は、変更される区間とお乗りにならない区間の運賃を比較して差額をいただきます。
ただし、次の場合は全区間について変更前と変更後の運賃を比較して差額をいただきます。
片道の営業キロが100キロ以内の普通乗車券で行き先を変更された場合

JR本州3社の100kmまでの運賃は、短い距離3km、5kmごとに計算しますが、100kmを超えると計算の基礎となる距離が20km、40kmごとになります。

東京から熱海に行く場合を考えてみます。

東京―熱海間の乗車券は、1,940円ですが、東京―湯河原までの乗車券を購入し、湯河原―熱海間は、乗り越しで購入すると、合計金額は、1,850円となり、90円ですが節約できます。

 

東京―熱海 104.6km  1,940円
東京―湯河原 99.1km  1,660円
湯河原―熱海 5.5km   190円
1回だけなら、たいした金額ではありません。
定期券を購入するまでもないけど、数日間利用する場合、大きな金額になります。
このように、安くなる区間は、他にもあります。

10kmまで
1から3    140円
4から6    190円
7から10    200円

11~50kmまでは、5kmごとに計算します。
11から15    240円
16から20    320円
21から25    410円
26から30    500円
31から35    580円
36から40    670円
41から45    760円
46から50    840円
51~100kmまでは、10kmごとに計算します。
51から60    970円
61から70    1,140円
71から80    1,320円
81から90    1,490円
91から100    1,660円
100kmを超えると、20kmごとに計算します。
101から120    2,160円
121から140    2,490円
141から160    2,810円
161から180    3,240円
181から200    3,670円
201から220    3,990円

600kmを超えると、40kmごとに計算します。

私が子供の頃、JRが民営化される前の国鉄時代に、窓口で、この方法を使って、きっぷを購入しようとしたところ、窓口で
「なぜ、そんな駅までのきっぷを買うのか? 計画的に、乗り越すような買い方は認められない」と叱れたことがありました。

当時、鉄道マニア(サラリーマン)の方が書いた本で知って、試そうとしたのですが、この経験から使いませんでした。