自己破産して車を手放さざるをえなくなったり、長期出張などで、一時的に車に乗らない場合、自動車保険(任意保険)の等級を保存しておき、再加入時に、その等級で保険に入ることができます。
自己破産時に車を一時的に手放す
自己破産すると、裁判所の命令により車は換金対象となり、あなたの手元から離れます。
所有者はあなたのものではなくなります。
この時、しばらく車に乗らない期間あり、その後、再び車を購入するかもしれません。
この場合、再度、自動車保険(任意保険)に入る必要がありますが、新規で加入する必要はありません。
海外出張中は車に乗らない(車を残したまま)
また、海外出張などで、長期間、車を利用しない場合、その期間は保険の加入は必要ありません。
この場合、所有者は、車を手放したり、自宅や契約駐車場の停めておいたりします。
このように、一時的に保険料の支払いをしないケースでも、等級はそのままにできる制度があります。
据え置いてくれる期間は、保険会社により異なります。
保険会社では、「中断証明書」を発行してくれます。
証明書が発行されない保険会社もあります。
私の場合、証明書の発行はなく、保険会社に中断することを伝えただけでした。
(後に証明書は、代理店に保存してあることが分かりました。)
他にも以下のような場合があると思います。
・車検が切れたが、しばらく乗る機会がないので、しばらく駐車場に置いておく。
・廃車にしたが、次に車を買うまでの期間、車に乗らない。
・盗難に遭った。
・災害で車が無くなった。
生活が厳しい方では、以下のようなケースもあると思います。
・リースの車が引き上げられた。
・自己破産で、所有している車を売却しなければいけない。
・お金が無くて、車検を受けることができない。
・お金が無くてガソリン代が払えないが、売っても二束三文なので、しばらく置いておく。
など
私も一時的に車が無い状態がありましたが、そのままの等級で再加入しました。
その他、等級の引継ぎについて
自動車保険(任意保険)、親子間の譲渡で保険料金の節約
お子さんが自動車保険に加入する場合、同居している親の保険をお子さんに譲ったほうが、新規で加入するより安くなります。
新規で自動車保険に入ると、通常、6等級からになります。
年齢が若い場合、年間、10万円以上になると思います。
条件や加入の内容によっては、支払額は、15~20万円くらいになります。
もし、親が自動車保険に加入しており、等級が高い場合(20等級が最高)、この保険をお子さんに譲り、親が新規で加入したほうが、トータルで安くなることがあります。
親は、新規で加入することになるため、等級がダウンしますが、年齢が高いので、新規でも安くなります。
運転免許がゴールドでしたら、さらに安くなります。
もちろん、お子さんも、親子の保険譲渡制度の等級引継ぎにを利用することで、保険料が安くなります。
一度、引継ぎをすれば、1年後、保険の見直し時に別会社で加入しても等級が下がることはありません。
注意点
この制度は、同居が条件です。
子供が就職などで別居するような場合、この制度は適用されません。
就職のため、4月から親元を離れることが分かっている場合、2,3月のうちに引継ぎの手続きをするとよいです。
保険会社の担当者にこのことを聞いてみると、問題ないようです。
この制度は、引継ぎ時に適用されるため、一度、引継ぎをすれば、途中で住所が変わっても等級が変わることはないとのことでした。
また、この制度は、親子間だけでなく、同居の親族であれば、夫婦間でも適用されるそうです。
中断している自動車保険を子供に譲渡する
中断中の自動車保険を子供に譲渡することもできます。
例えば、車を所有していて、引っ越しなど、事情により車を手放すことがあると思います。
いつか車に乗ることがあるかもしれないので、保険会社で中断する手続きをしてもらっていました。
お子さんが免許を所有し、車を購入するようになったら、中断していた自動車保険を譲渡することができます。
事情で車を手放すことがあっても自動車保険(任意保険)は中断の手続きをしておく
このようなこともあるので、何かの事情があって、車を手放す場合は、自動車保険(任意保険)の中断の手続きをしておくとよいと思います。
保険会社を変更しても等級は引き継がれる
等級は、保険会社を変更する場合でも適用されます。
保険会社を現在加入中のA社からB社に変更する場合、加入しているA社の契約書をB社に提示すれば、B社で手続きしてくれます。
同じ会社に加入し続けたほうがお得なのか?
保険以外の多くのサービスや商品は、同じ会社のサービスを使い続けるほうがお得になることがありますが、自動車保険の場合は、別会社に乗り換えても等級は引き継がれます。
このことは、勘違いされていることが多いようです。
私の知人の中古車業者(保険代理店)のところに来るお客さんも、知らない方が多いそうです。