水道蛇口が固い,スピンドルを交換・水がポタポタ,パッキン交換。

水道用のスピンドルとコマを交換しました。
蛇口が固いのは、スピンドル(約500円)を交換することで滑らかになりました。


スピンドルの取り付け方がきついと、固くなることもあります。
しばらく使っていて固くなってしまった場合は、交換したほうがよいかもしれません。

水がポタポタ

ポタポタと水が落ちるのは、蛇口内部のゴムパッキン(約50円)が経年劣化したことが原因であることが多いです。
ゴムは、経年劣化で硬化します。また、頻繁に蛇口をひねることで、ゴムが痛んでしまい、ボロボロになっていたり、割れていたりします。

 

作業料金、パーツ代について

水道屋さんに頼むと、料金は、4,000円から12000円くらいの金額になります。
自分で交換すれば、数百円で交換できます。
交換時間は、道具の準備から片付けまで15分くらいです。
慣れれば、5分程度で作業できます。

先日、一人暮らしの年配の方から、「流しと風呂の蛇口から水がポタポタ落ちる」「ハンドルが重い、固い」と相談を受けました。
業者さんを頼むと、お金がかかるので代わりに作業を行いました。
素人でも手に入る工具で簡単に作業できます。

 

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水がポタポタ、コマ,パッキンを交換する。

コマ(ケレップ)と呼ばれるパーツごと交換するのが簡単です。

写真左側がコマ(ケレップ)、右下がパッキンです。

パッキンだけ交換するほうが安い

コマ(ケレップ)は、1個あたり、100円~350円くらいです。

一方、パッキンなら、1個あたり30円程度です。
複数個まとめて、売られていることが多いです。

パッキン4~6個入りで、100円程度です。
100円ショップでは、2個入で100円のことが多いですから、複数交換するなら、ホームセンターなどで購入したほうが安上りです。

サイズ
水道用のコマ(ケレップ)、パッキンのサイズは、2種類あります。
「呼び13(13mm水栓用)」または「呼び20(20mm水栓用)」です。
一般家庭の水栓のサイズは、「呼び13」です。
「呼び13」に対して、コマの直系が15mm、パッキンの直系が14mm程度です。

コマの種類
コマには、通常のもののほか、節水タイプのコマがあります。
水道用ケレップ、ゴム付きケレップ、節水こまケレップ、ゴムコマケレップ等、いろいろな名称で売られています。
「呼び13」用であれば、どれでも使えます。

ホームセンターに行くと、交換方法やパーツの選び方が図解入りで表示されていることがあります。

 

準備(工具)

交換に必要な工具
・プライヤー(ウォーターポンププライヤー)
・ドライバー


あると便利なもの

・ピンセット、または、ラジオペンチ(割りばしで代用)
・モンキーレンチ(パーツが固着している場合、これを使うと外しやすい)
・ゴム手袋(無くても作業できますが、水垢やグリス、錆びなどで手が汚れます)
・爪楊枝(必要な場合があります)
・タオル


準備(元栓を閉める)

水の量をコントロールする部分(パッキン、コマ)を外して交換するため、元栓を止めて作業します。

 

元栓の場所

・洗面台の下(ハンドルまたは工具を使って水を止めます)

・家全体を止める
水道メーターがあるところに元栓のハンドルがあります。

アパート、マンションなどの集合住宅なら廊下や配管が通っているところにあります。ガスなどの管もあるので、不明な場合は、大家さんや不動産屋さんに聞くと教えてくれます。

・一軒家、借家
地面に埋め込まれる形で設定してあります。金属製のふたがあると思います。

水色、青色の蓋、ハンドル
水回りの製品なので、ハンドルや蓋が青色をしている場合が多いようです。

元栓を閉めたら、水道の蛇口をひねって、水が出ないことを確認します。

 

 

交換のしかた

1.蛇口のハンドルを外します。
外すためには、上部中心部分のネジを取り外します。

写真左2つは、穴の部分に尖ったものを差し込んで外します。爪楊枝やフォークなどを使うと簡単に外せます。
千枚通しを使うと、傷つくことがあります。

右側の金属のハンドルは、中心部分のネジをプライヤーで外します。


ビスの目隠し用のカバーが外れたら、ドライバーでビスを外します。


ハンドルを上に持ち上げて、外します。

ハンドルは、硬くなっているかもしれません。
ハンドルを左右交互に上に持ち上げるようにすれば外れます。

それでも外れない場合、ハンドルの下の軸の部分をプライヤーやモンキーレンチなど
で挟んで、下から叩きます。

プラスチックの部品を外します。
ハンドルにひっついていることもあります。
金属製のハンドルの場合、このような部品はありません。

 

2.キャップナット、袋ナットを外す。


プライヤー、スパナ、モンキーレンチなどで、外します。
反時計回りに回します。

矢印の金属部分の傷つきを防止するために

袋ナットに薄い布を巻き、その上から工具を使うと傷つき防止になります。
布が厚いと、工具が部品にかみ合わず緩みにくいです。

 

3.スピンドルを外します。
写真の中心部分(ギザギザのギアのような部分)がスピンドルです。
ゴムパッキンが見えています。今回、交換するのは、このパッキンではありません。

スピンドルを左の写真のように反時計回りに回します。
手で回すことができると思います。
軸を回すと、右の写真のように軸の部分が上がってきます。

ゴムパッキンを外してから行っても構いません。


手を使って回しきったら、プライヤーなどを使って、反時計回りに回します。

取り外したスピンドル
ゴムパッキンは外しています。

4.コマ(ケレップ)を取り外す。
スピンドルを取り外した状態です。覗き込むと。コマの軸が見えます。

コマの軸をつかんで、コマを引き抜きます。
工具は、ラジオペンチを使っていますがが、ピンセットや割りばしでもよいです。
男性の指は、入りません。

 

5.パッキンを交換する。


取り外したコマです。
左側のコマは、ナットを外せば、パッキンの交換ができます。
右側のコマは、一体型でパッキンの交換ができませんから、コマ(ケレップ)ごと交換します。
パッキンのみ交換できるコマ(ケレップ)か一体型コマ(ケレップ)かは、開けてみないと分かりません。

 

右下のパッキンに交換します。

軸の部分にナットがあります。

ナットが錆びています(右上の写真)。
これを見ると、交換したくなります。
家人に見てもらい、コマケレップごと交換するか、確認します。

 

ナットを緩め、ゴムパッキンを外します。
左がプライヤー、右はラジオペンチです。
少し力がいるかもしれません。

ゴムパッキンを外しました。


上のパッキンが水がポタポタ落ちる古いもの、下が新しいものです。
見た目は変わりませんが、古いものは硬化しています。

 

6.元の状態に戻す。
パッキンを交換したら、元の状態に戻しますが注意点があります。

 

スピンドルは締めすぎない。
スピンドルを外すとき、プライヤーで緩めましたが、交換後、水道本体に取り付けるときは、工具を使わずに手を使って締め付けます。
工具を使って強く締めると蛇口のハンドルが固くなってしまい、女性や高齢者では、きついと感じます。

 

袋ナット(キャップナット)は強く締めすぎない。
スピンドルを取り付けた後、キャップナットは工具を使って取り付けます。
手でナットを締めたら、工具を使って、45~90度くらい増し締めします。
強く締めすぎると、三角のパッキンが痛んでしまい、水漏れの原因になります。