国際連合食糧農業機関(FAO)が、世界の食料問題の対策の一つに昆虫食を挙げています。
私の場合、自己破産で口座が凍結中、食べ物が手に入らなくて、食べたことがあります。
虫はおいしい?
苦いものやまずいものがあります。
苦いものや、まずいものは、お子さんに食べさせないほうがよいと思います。
私が食べておいしかったと思った昆虫は、セミの幼虫、バッタ、イナゴ、ハチの幼虫、カミキリムシの幼虫です。
お子さんには、これらの虫を見せて、自分が食べるというなら食べさせてもよいと思います。
時期や地域にもよりますが、これらの昆虫は家族で食べるほど、大量に手に入りませんでした。
時間をかけて採集しても、お酒のおつまみくらいの量にしかなりません。
また、売られているもの、例えばコオロギスナックなどは、まだ価格が高く、日頃の食料の代わりにはなりません。
食べ物がないときに昆虫食もよいと思いますが、地域や時期によっては効率が悪いと思います。
食べ物確保だけなら、別の方法がよいと思います。
バッタ、イナゴもたくさん捕れそうですが、時間をかけないと、お腹いっぱいになる量が捕れません。
ハチの幼虫も時間がかかる割に大量に捕れませんし、スズメバチのように主にチームで捕る場合は、獲物を分け合いますから割当ては少なくなります。
チーム員は、酒のつまみにするつもりの方が多いです。
クロスズメバチも捕るのに時間がかかります。
アシナガバチなら、個人でも捕ることができます。
私は、子供の頃、父から「アシナガバチの幼虫はうまいぞ」と教えられ、捕って生で食べていました。
甘くておいしいです。
しかし、自分で食べるより、釣り針に付けて釣りをすれば、より大きな食料が得られます。
ミミズより、よく釣れますよ。
私は、仕事前や昼休みなどに、食べられる野草を探しながら、昆虫も捕っていました。
時には、お腹いっぱいになるくらい昆虫が捕れることもあります。
セミの幼虫は捕まえやすく、大量に手に入ります。
冬は、朽木の皮を剥いでいくと、甲虫の幼虫が捕れます。
道具があると、効率がよいです。
個人所有の山は多いと思いますから、山で朽木の皮を剥ぐ行為をするときは確認が必要です。
河川敷や海岸付近の林などで捕るとよいと思います。
カミキリムシの幼虫は、大きいものが捕れますが大量に捕れません。
朽ちた木を剥いていくと、中に幼虫がいます。
カミキリムシ以外にも、種類不明の幼虫が捕れたり、クワガタの成虫が捕れたりします。
お子さんいっしょに捕ると楽しめると思います。
私は、主に冬から春にかけて採集しました。
春から秋は、別の方法、例えば魚などのほうが多く捕れます。
注意点など
冬でも、ムカデが出てくるので注意してください。
靴の中に虫が入ってくることがあります。
軍手があると作業性、効率がよいです。
朽木などの皮を剥ぐときは、ナタや潮干狩りで使う熊手があると便利です。
大きめのマイナスドライバーでもよいです。
昆虫の食べ方
茹でて食べると、ふにゃっとした感覚があり、幼虫を食べているという感覚が強く、昆虫食が苦手になってしまうケースがあるかもしれません。
私は、素揚げかバター炒めが、おいしいと思います。
しかし、油やバターが手に入らない(私の場合、お金が無くて)ときは、茹でるか焼いて食べました。
昆虫の素揚げ
幼虫は、油で素揚げにしてから、塩をふると、美味しく食べられ、お子さんでも大丈夫だと思います。
カリっと揚げれば、噛んだ時のふにゃっとした感覚が無くなり、食べるときの抵抗が少ないと思います。
揚げておいしいと思った昆虫は、下記です。
バッタ、イナゴ、コオロギ、セミ、セミの幼虫、カミキリムシの幼虫
バッタ、イナゴはエビのような食感です。
温かいうちに塩をふって食べると、とてもおいしいです。
ミルワーム(ごみむしだまし)を食べる機会がありました。
ミルワームも、素揚げにして、塩をふるとスナックのようで、おいしかったです。
バッタ、イナゴは、甘露煮や佃煮でも食べられています。
できたものが売られて、小エビの佃煮のようで、おいしいです。
昆虫のバター炒め、油いため
アシナガバチの幼虫、カミキリムシの幼虫
カミキリムシの幼虫は、頭を取って、お腹をしごいて、腹の中に入っている木くずを取り除いてから炒めると食べやすいです。
エビのような味がして、とてもおいしいです。
蜂は、キンチョールなど薬品を使って捕獲した場合、しっかり洗ってから炒めます。
サナギも食べられますよ。
ハチの毒は、熱を加えれば大丈夫だそうです。
栗の中にいる幼虫(クリシギゾウムシ、クリミガ)も、甘くて、おいしいです。
山で拾う栗の中に、幼虫が入っていることがあります。
茹でても、おいしいです。
おいしいと感じなかった昆虫
しっかりしごいて、腹の中を出してから、炒めたり茹でたりします。
お腹の中のものが残っていると苦味を感じます。
毛があるものは、しっかり焼いて食べます。
イモムシや毛虫は、苦くて、まずかったです。
子供は好みませんでした。
青虫を茹でて、弁当に入れて食べたら、私は下痢をしてしまいました。
茹で方が足りなかったかもしれません。
下痢をしてからは、イモムシを食べる気がしなくなりました。
臭いがきつく、まずかったもの
カナブンやハナムグリ、カブトムシなど、甲虫の幼虫
泥臭く、二度と食べる気がしません。
カブトムシは、腐葉土などの臭いがします。
堆肥の中には、カブトムシの幼虫がたくさんいて大量に捕れると思いますが、食べるのは、やめておいたほうがいいと思います。
木の根元や植木鉢の中にカナブンやハナムグリの幼虫がいます。
これらも、匂いがきついですが、腐葉土の中でとれたカブトムシほどではありません。
しっかりとしごいて、お中の中ものを出せば食べられます。
土の中の幼虫は、木の中にいるイモムシに比べ、臭くてまずいですよ。
お腹の中のものを排出させて食べる
甲虫の幼虫は、食べるための下ごしらえの段階で、しごいて腹の中を出しますが、食べるときに臭いが残ってしまいます。
また、下ごしらえの段階でも、お腹の中から出てきたものが臭いますから、作業の段階で食べる気がしなくなるかもしれません。
テレビなどで、「ココナッツの味がする」と言っていますが、幼虫が食べているもの、環境によると思います。
ジャングルの中で昆虫食を体験するリポーターや芸能人は、比較的おいしい幼虫を食べていると思います。
甲虫の成虫は、頭と羽根を取って、お腹の部分を食べます。
手足に寄生虫が付いていることがあります。
古い歯ブラシなどで取り去り、しっかり洗います。
洗うだけでは、寄生虫は取り除けません。
甲虫は、炒めて食べるとよいです。
蟻
味がなかったり、酸っぱいアリもいます。
大量に捕れませんから食料にはなりません。
ヨーロッパでは、レモンの代わりや酸っぱいものとして蟻を食べるそうです。
食品のレモンをかける代わりに使う場合があるそうです。
白アリはおいしいらしいですが、私は食べたことがありません。
ユスリカのハンバーグ、団子
食べたことがありませんが、おいしそうだと思う昆虫です。
アフリカのヴィクトリア湖に大量に発生するユスリカを捕って、それをハンバーグ状にしたり、団子にしたりして、焼いたり茹でたりして食べるそうです。
昆虫食について
幼虫は、牛肉よりタンパク質が多く、ジャングルなどでは、貴重なたんぱく源だそうです。
サバイバルでは、大切な食糧となります。
国際連合食糧農業機関(FAO)によれば、昆虫食には下記のような利点があるそうです。
・昆虫、1キログラムを生産するのに飼料が2キログラム必要ですが、牛肉1キログラムを生産するのに8キログラムの飼料が必要だそうです。
・牛や豚は、ミルワームの10~100倍の温室効果ガスを発生させる。
・昆虫は、人の生活廃棄物(食べ物、人から出たもの、動物廃棄物、たい肥など)をエサにし、良質なたんぱく質に転換できる。
・家畜ほど水を必要としない。
・昆虫養殖には、家畜ほど土地や施設が必要ない。
・栄養補助食品として活用できる。昆虫には、繊維、銅、鉄、マグネシウム、マンガン、リン、セレン、亜鉛などの微量栄養素が含まれている。
・昆虫なら、動物から人間に感染する病気(牛海綿状脳症BSEや鳥インフルエンザ)のような感染症の危険度が低い。