はぜをたくさん釣って食べる。
はぜは、日本全国に生息し、簡単に釣れる魚です。
釣りが不慣れな人や子供でも、たくさん釣れます。
子供さんがいる方なら、楽しみながら食料確保できます。
はぜの一生
春に生まれた仔魚は、夏の終わりには、10cmくらいになります。
この段階でも釣れますが、食べるには、少し小さいです。
たくさん釣っても、家族のお腹を満たす量にはならないかもしれません。
地域によっても違いますが、9月の終わりから10月には、15cmくらいになります。
この頃のはぜは、よくエサを食べ、釣りをするには、最適な時期です。
ハゼ釣りの最盛期は、9~10月で、河口付近は家族連れで、にぎわいます。
外道で、セイゴや黒鯛も釣れます。
大物がかかることもありますから、網を持っていくとよいです。
子供が魚取りで使う小さなもので十分だと思います。
11月になると、深場に移動します。
他の魚の外道として釣れることがあり、大きさは、20cmくらいになります。
真冬にカレイ釣りの外道として、30cmくらいの大物が釣れることもあります。
翌年の春、ハゼは、産卵後、死んでしまうそうです。
稀に2年生きる個体もいるようです。
ハゼは、いつも底にいて、ゴカイや藻類を食べています。
ハゼ釣りのエサは、ゴカイやミミズが一般的です。
釣り場は、河口(汽水域)から、川が流れ込んでいる港や湾内で釣れます。
砂地や砂利、干潟のような泥っぽいところで釣れます。
よく釣れるのは、底が干潟のようなところです。
このようなところは、エサとなるゴカイなどが豊富です。
ハゼはエサを求めて移動する
ハゼは、エサを求めて、移動をしますが、潮の満ち引きによっても移動します。
干潮から満潮になるとき、水が増えていきますが、潮が増えるにしたがって、浅瀬(釣り人がいるほうへ向かってくる)へ移動するのを見ることができます。
干潮時に水がなかったところで、釣ることもできます。
足元にいますから、竿がなくても釣ることができます。
満潮から干潮に向かうときは、潮位が下がるにつれ、深みへ移動します。
満潮や干潮時より、潮が動いているときのほうが、釣れます。
ハゼの釣り方
安い仕掛けと竿で十分です。
セットが数百円で売られています。
ラベルにハゼや小魚の絵が描かれているお得なセットを見かけることがあります。
リール付でも安いものが売られています。
購入できるなら、効率よく釣れるリール付の竿がよいです。
浮子(うき)釣り
ハゼ釣りでは、延べ竿(リールがない竿)に浮きを付けて釣る方法を思い浮かべる方も多いと思います。
浮きを使う場合は、浮き下を頻繁に調整する必要があります。
ハゼは、底にいますから、エサが底に着くように調整します。
水底が複雑なところでは、頻繁に浮き下を変えないと、エサが底に着いているかどうか、気付かないことがあります。
慣れていないと、ウキ下の調整は分かりにくいです。
ハゼがエサを食べると、浮きがピクピクとしたり、移動したりします。
一呼吸おいてから、竿を上げるとハゼの口に針がかかります。
延べ竿、浮子(ウキ)なし
浮きを付けないで釣る方法もあります。
ウキを外して、少しおもりを重くして、釣ってみてください。
おもりは、ウキで使っていたおもりの、2、3倍でよいと思います。
延べ竿でウキきを使わない場合、オモリが底に着くのが分かります。
糸をはり気味にしておくと、ハゼがエサを食べる(アタリ)のが分かります。
アタリは、竿先がブルブルと振動します。
竿を握る手にも感触があるので、分かると思います。
リール竿で釣る方法なら、足元から数10m先まで、広く探れますから、この方法がおススメです。
アワセ(魚を針にかける)
アタリがあったら、少し待ってから、竿を上げて、アワセ(意図的に釣り針を魚の口にかけること)ます。
竿の上げ方は、糸を張っている状態でアタリに気付いたら、竿先を1mくらい上に移動すればよいです。
ハゼが自から移動して針にかかることもありますが、確実に針をハゼの口にかけるには、アワセという動作をします。
リールを使う場合も糸をはり気味にしておきます。
アタリがあったら、ハゼの口に針がかかるようアワセてやります。
アワセても魚がかからない場合があります。
エサが残っていれば、ハゼは、エサを追ってきて、もう一度、食いついてきます。
少し待って、アタリがなければ、エサがありませんので、竿を上げます。
秋口のハゼは貪欲ですから、失敗しても、すぐに食いついてきます。
ハゼをたくさん釣るには
仕掛けを移動させる。
エサを付けた針を一箇所に置いておくより、エサを沈めてから、少し待って、アタリがなければ、30~50cm程度移動させます。
これを繰り返し、広く探ります。
エサ
エサによって、釣果が人の3倍違います。
ポイントは、よく動く、生きのよいエサを使うことです。
ゴカイ
ゴカイの場合は、購入時のパックから、エサ箱に移して、現地の砂を入れます。
さらに、クーラーボックスに入れてやると長持ちして、元気な状態を保つことができます。
購入した状態のまま、炎天下に出しておくと、エサはすぐに弱ってしまい、釣果が下がります。
ミミズ
河口から少し上流で釣る場合、ミミズが使えます。
河口部で塩分が多いところだと、ミミズはすぐに死んでしまいます。
ハゼ釣りの場合、生きたミミズなら、すぐに針にかかってくるため、ゴカイが手に入らない場合は、みみずでもよいです。
ミミズは、ゴカイより針持ちがよいです。
ゴカイは、やわらかく、頭以外は、すぐに千切れます。
ミミズは、温度をあまり気にしなくてよいです。
外気温のまま使えますし、残ったら持ち帰って、次の釣りで使えます。
エサのつけ方
ゴカイなどの虫エサは、2、3cmくらいに切って使います。
長いままだと、食いちぎられます。
長いままにしても、しばらく待てば、全部飲み込んで、針にかかりますが、アワセのタイミングを間違えると針ががりしません。
ハゼは、2、3cmのエサで十分、食ってくるので、切って使い、効率よく釣ることができます。
ハゼは赤色を好む
はぜは、赤い色に反応します。
このため、市販のハゼ用の針は、一般的な金属の色でなく、赤色が多いです。
釣り人によっては、針のすぐ上に、赤いビーズを付けたり、赤い毛糸のようなものを付けたりすることがあります。
釣具屋には、赤系のこのようなグッズが売られています。
赤色の疑似餌でも釣れますよ。
ミミズタイプの疑似餌や小魚に似せたルアーでも釣れることがありすが、生餌のほうが、はるかに釣れます。
私の子供は、ルアーばかり使いますが、たくさん釣ることはできません。
ルアーを使っていると、外道でセイゴやウナギ、ナマズなどが釣れるので、それを期待しているようです。
疑似餌の場合もゆっくりと引いてきます。
ハリスは、細いほうがよい
ハリスとは、針のすぐ上の糸(ナイロン)のことです。
この部分は、細いほうが確実に釣果が上がります。
針も小さめのほうがよいです。
これは、どの釣りでも同様です。
理由は、いろいろな説があります。
・魚から見えにくくなる。
・エサが自然に動く。
・魚がエサ(針)をくわえたときに違和感を感じない。
などです。
ハゼ釣り用としてセットで売られている釣り針は、大きめで、ハリスも太い(1.5号が多い)です。
これを少し小さめのものの交換することで、確実に釣果が上がります。
私は、ハゼ釣りの場合、0.8号にしています。
※号数の数字が小さいほど、糸が細い。
0.8と1.5号では、釣り比べると釣果が違います。
1号でもよいと思います。
ハゼ釣りだけなら、もう少し細くして、0.6号でもよいのですが、はぜ釣りでは、外道として、2、30cmくらいのセイゴや黒鯛などが釣れることもありますから、0.6号では、切れやすくなります。
0.8号なら、30cmくらいの魚がかかっても、丁寧にやりとりをすれば、取り込めます。
網があれば、50cmくらいの魚でも取り込めることがあります。
セイゴや鯛が多いところなら、1号にしておきます。
針の数
一本針にして、かかったら取り込み、エサを付けて、すぐに投入する。
ハゼ釣りでは、これでも十分釣れますし、楽しめます。
可能なら、2、3本針にすると効率よく釣れます。
3本針が付いた仕掛けが売られています。
多くが、ハゼ釣り用としては、ハリスの号数が大きいです。
キス釣り用の針として、数十本がボビンに巻かれたものが売られています。
これを代用すれば割安です。ハリスも細いものがあります。
針を小まめに交換する。
釣果を上げるには、水中で仕掛けを移動させます。
このとき、針先が、石などにあたり、針先が丸くなります。
針先が丸くなると、針がかりが悪くなります。
逆に針先が尖っているとハゼの口に触れただけで、針が口に刺さります。
交換時期の目安は、2時間に1回くらいでよいと思います。
釣れていても、いなくても必ず交換します。
針先が丸くなったかどうかは、自分の爪や皮膚で確認します。
針先の状態の確認は、針を爪や自分の肌に刺さらない程度に、ひっかけたりします。
強くやると、皮膚に刺さるので、軽くやってください。
ハゼが針にかかるかどうかは、針の状態によって差がでます。
他の釣りでも同様です。
ハゼ釣りで、5倍釣るための釣り方のポイント
- ゴカイを使う場合、エサ箱には現地の砂を入れ、さらに、クーラーボックスに入れておく。
- エサは、2,3cmに切る
ハリスは細いもの(0.6~0.8号) - 針は赤い色
- 針を小まめに交換する
- 水中に仕掛けを投入したら、少しずつ移動させる。
- 潮が動いている時間を狙う。
これを心がければ、5倍釣れると思います。
私の場合、借金があるので、お金の節約のため、針をヤスリで磨いて使っています。
エサは、自分でゴカイやミミズを掘ります。
ミミズに似た小さな疑似餌でつることもあります。
ゴカイの採り方
ゴカイは、ハゼがいるところにいます。
河口部や干潟の泥の中にいます。
数mmの穴が空いているので、そこを掘れば、出てきます。
石の裏にいることもあり、石をひっくり返して採ることもできます。
地域によっては、ゴカイの採取が禁止されているところもあります。
ゴカイを自分で採るのは、効率が悪いです。
数時間やらないと、半日の釣りでは使えません。
ミミズのほうが効率よく採れますし、飼育しておくことができます。
はぜの調理と食べ方
食べ方は、てんぷらやから揚げ、刺身で食べます。
ハゼの佃煮も売られています。
3枚に下ろして、調理します。
釣り場で、頭とはらわたを落としてくると、家での調理が楽です。
潮が動いていないときは、はぜが釣れないので、この時間帯に頭と腹を取り除くと効率よいです。
私は、釣ったハゼをビクに入れて生かしておきます。
ハゼをクーラーボックスに長時間入れておくと、体が硬くなり調理しにくいです。