クレジットカードがないとETCカードはつくれない。破産者が作れるはETCパーソナルカードのみ

クレジットカードがないとETCカードはつくれない。つくれるのはETCパーソナルカードのみ

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自己破産者やブラックリスト掲載者がつくれるETCカードは、ETCパーソナルカードのみ

現在、私は、月、2~3万円分ほど高速道路を利用しています。

高速道路を利用するには、ETCカードがあると割引があり、通行する際も便利です。

クレジットカードがつくれない者がETCを利用するには、デポジット(あらかじめ収める保証金)が必要なETCパーソナルカードを使用するしかありません。

自己破産者でもつくれる楽天銀行などが発行するクレジット機能付きのVISAデビットカードがあっても、ETCカードは、つくれません。

他人や家族名義のETCカードも利用できないことになっています。
破産者でなくても、クレジットカードをつくりたくないという方も、ETCパーソナルカードであれば、ETCカードのみ所持できます。

 

私の場合、破産手続き(破産申立書提出前)前に弁護士がクレジットカードの利用停止の手続きをしました。

 

ETCパーソナルカードとは

ETCパーソナルカードは、東日本高速道路株式会社、首都高速道路株式会社、中日本高速道路株式会社、西日本高速道路株式会社、阪神高速道路株式会社及び本州四国連絡高速道路株式会社の6社が協同して発行するカードです。

 

ETCパーソナルカードはデポジット(あらかじめ一定の金額を納めておく)が必要

年会費は、2020年現在、1,257円
デポジットの金額は
有料道路の平均利用月額を5,000円単位で切り上げた額(平均利用月額が10,000円未満の場合は10,000円とします。)の4倍の額または年間最高利用月額を20,000円単位で切り上げた額のいずれか高い額をデポジット額として預託していただく必要がございます。

一般社団法人ITSサービス高度化機構より

例① 月の利用金額が9,000円なら10,000円×4=40,000のデポジット
ある月に旅行に行って、12,000円利用しても40,000円でOK
例② 月の利用金額が19,000円なら20,000円×4=80,000円
ある月25,000円になってもOK、25,000円×4=100,000円払う必要はない。

 

私の場合、月の平均利用金額が、2~3万円で、年に1、2度、6万円程度利用します。

①平均すると23,000円くらいなのですが、5,000円単位で切り上げた額の4倍だと10万円のデポジットが必要か?
それとも
②年間最高利用月額なら、6万円くらいなので、2万円単位で切り上げると8万円のデポジットでよいのか?

事務局に電話で確認すると、8万円のデポジットでよいとのことでした。
上記の計算には、マイレージサービスのポイント還元は考慮されません。

 

利用申し込み

申し込みは、ETCパーソナルカード事務局(044-870-7333)に電話して、申込書を郵送してもらうか、高速道路のサービスエリアのインフォメーション付近に置いてあるものをもらってきます。

インターネット上からの申し込みできません。

 

申込書が送られてきたら

申し込み書には、本人確認のため、免許証のコピーを貼付します。
申込書をETCパーソナルカード事務局へ送ります。

封筒には、切手の貼付が必要です(破産者にとっては、切手1枚買うだけでも痛いです)。

封筒を郵送したら、同時にデポジットを振り込みます。

2~3週間後に、ETCパーソナルカードが、届きます。

 

パーソナルカード利用分の支払いについて

本人名義の口座振替で支払うことになります。
あらかじめ、デポジット金額と年会費を納め、月々の利用料金は、登録した口座から引き落とされます。
それ以外の支払い方法はありません。(口座引き落としができなかった場合は、払込票が郵送される)

利用料金は、あらかじめ収めたデポジット金額からではなく、登録口座から月々の利用分が引き落とされます。

高速道路の利用可能額の上限は、デポジット金額の80%までです。

例えば上記のようにデポジットとして80,000円預けておけば、一月に利用できる限度額は、64,000円です。
しかし、毎月6万円以上利用するような場合、月の平均金額が申し込み時より上がっているため、4倍の計算によって、追加料金を支払うよう連絡がきます。

 

ETCパーソナルカードは、利用停止がある。

80,000円(月2万円の利用)のデポジットの場合、80%の64,000円以上使ったら、カードが使えなくなります。

また、8万円のデポジットで、
1月に19,000円 2月に19,000円 3月に25,000円 4月に25,000円 利用した場合、
デポジットは、10万(2万5千円×4)にするように連絡がきます。

この場合、追加料金の2万円をデポジットします。

ある月だけ、いつもより走行距離が多く、料金が高くなることがあります。

1回だけ多く使った場合はよいが、2回連続となると月の平均利用金額が変更になると判断され、追加料金が発生します。
私の場合、この例のように連絡がきて、追加料金を支払いました。

また、デポジットの料金を超えて使った場合は、年10.75%の延滞金が発生します。

ETCパーソナルカード利用分の引き落としができなかった場合、利用が停止される。
引き落としができなかった場合、ETCパーソナルカードの利用が停止されます。 私の場合、引き落としができないという連絡がきてから、2日後にETCの利用ができなくなりました。 自己破産の手続き中など、郵便物が管財人のとこ...
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ETCパーソナルカードの口座振替日は、毎月27日

申し込みをしたら、必ず、「メール配信サービスの会員」に登録してください。
メール配信に関する郵便物は、申し込みしてから2、3ヶ月後に届きます。
メール配信のことは、ホームページには、掲載されていません。
引き落としがされなかった場合や利用可能金額が少なくなった場合などは、メールで連絡がきます。

私は、引き落としができなかったというメールが来ていたのを見落として、ETCパーソナルカードが使えなかったということがありました。

メール配信サービス
・ご請求金額について口座引落しができなかったとき
・ご利用可能額が僅少となったとき
・パソカの利用を停止させていただくとき
・お客様からご連絡をいただきたいとき
・その他事務局からのお知らせ

 

ETCパーソナルカードの利用料金請求書・明細書

ETCパーソナルカードは、使った月のみ、請求書が送られてきます。

 

ETCパーソナルカードの解約、退会

解約は、ETCパーソナルカード事務局に電話し、解約することを伝えます。
インターンネットでは、解約手続きはできません。

電話で、いつまでETCパーソナルカードを使うか、聞かれます。
電話で利用を停止日を指定すると、その後、利用停止の取り消しをはできません。
また、解約理由も聞かれます。

事務局が未清算の走行分や未払いの有無を調べ、約1週間後に書類が送られてきます。
支払いが済んでいない走行分がある場合は、デポジットから、引かれます。

書類が送られてきたら、必要事項を記入し、返送します。
使用したETCパーソナルカードには、はさみで切れ込みを入れ、書類とともに事務局へ送ります。

約1ヶ月後、デポジットしたお金が、口座に振り込まれます。
振り込まれる口座は、入会時に登録した口座になります。

 

破産者以外の方は、普通のクレジットカードとともに利用申し込みができる通常のETCカードが便利だと思います。

ETCパーソナルカードは、面倒で複雑なシステムだと思います。
クレジットカードが使える方なら、その会社で、ETCカードをつくった方がよいと思います。

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