CIC(株式会社シー・アイ・シー)割賦販売法・賃金業法指定信用情報機関に登録されている自分の信用情報を確認してみました。
あなたがクレジットカードやローンを組む時に、CICなどの信用情報機関への登録に関する書類にサインします。正常に支払っていても、正常であることが記録されます。しかし、支払いが遅延したり、正常に返済できなかったりすると、その情報が記録され、「事故情報」として他の信用情報機関と共有されます。
今回、私はCICで情報開示をしましたが、国内の信用情報機関であるJICCとCIC、全国銀行個人情報センターでは信用情報の共有を行っていますから、JICCで情報開示しても、同様の開示結果が得られると思います。しかし、CICとJICCの会員(ローン会社、クレジット会社)は異なるので、心配なら両方開示をしたほうがよいかもしれません。会員情報は、CIC、JICCのページで確認できます。
CICとJICCの情報の保有期間は5年、全国銀行個人情報センターは、情報の保有期間が10年です。
CICとJICCの情報開示の手続き方法はほぼ同じです。手数料はどちらも1000円です。
手数料の支払い方法は、ネットで開示手続きする場合、クレジットカードになりますから、クレジットカードをもっていない方は支払うことができません。郵送で申し込む場合、定額小為替(郵便局のゆうちょ銀行窓口、手数料100円)です。
プリンターがなく申込書が印刷できない場合、CICは電話して申込書を送ってもらいます。JICCはコンビニで印刷できます。
開示報告書には、クレジット契約やローンの審査落ちの理由は掲載されていません。
開示請求の方法
以下の方法があります。電話では行えません。
・インターネット(手数料1000円。クレジットカード一括払い、即時開示)
・郵送(手数料1000円、定額小為替を送る)
・窓口(現金500円)
開示請求の手数料の支払いについて
スマホ、パソコンなら、インターネットでできますが、クレジットカードによる支払いです。デビットカード(JCB)なら利用できるようです。クレジットカードは、本人名義のものでなければなりません。
CIC開示窓口(札幌・仙台・東京・名古屋・大阪・岡山・福岡)では、現金500円です。窓口では、タッチパネルで操作します。
郵送の場合は、「定額小為替」1000円を郵便局の窓口(ゆうちょ銀行)で購入し、封筒に入れて送ります。郵便局での購入手数料は100円です。また、郵送するので切手代がかかります。返信用の封筒は必要ありません。
定額小為替は、郵便局のゆうちょ窓口で購入します。コンビニでは売っていません。
定額小為替には、住所、氏名を記入する欄がありますが、書く必要はありません。購入した状態のまま送ります。
追加手数料
以下を希望する場合、追加手数料が必要です。
・旧姓の情報を開示(1000円、定額小為替)
・速達(290円、切手)
・本人限定受取郵送(300円、切手)
※速達、本人限定受取郵便、両方の場合は、590円分の切手が必要です。
郵送で開示請求する手順
私は、自己破産しており、クレジットカードを持っていませんので、郵送で行いました。
1.「信用情報開示申込書」は印刷するか、取り寄せる(郵送の場合)
申込書はPDFファイルです。ダウンロードして手書きで記入します。
プリンターをお持ちでない方もいると思います。申込書は電話で取り寄せることもできます。
電話での受付時間は、平日10時から16時です。
(参考)
JICC(株式会社日本信用情報機構)なら、コンビニのマルチコピー機で印刷できます。
また、プリンターをお持ちの方は、JICCの画面上で個人情報などを入力することができます。
2.「信用情報開示申込書」に記入する。
氏名、生年月日、住所、電話番号を記入します。電話番号は、クレジット契約等をしたときに使ったものを書きます。
旧姓で開示を希望する場合は、「旧姓等開示希望欄」に記入します。
速達、本人限定受取郵便等の場合は、該当部分にチェックを入れます。
3.郵送する。
下記を封筒に入れ郵送します。
・定額小為替1000円分
・信用情報開示申込書
・本人確認書類2点(運転免許証、マイナンバーカード、健康保険証、年金手帳、住民票など)
送付先
〒160-8375
東京都新宿区西新宿1-23-7 新宿ファーストウエスト15階
(株)シー・アイ・シー 郵送開示センター
申込書を印刷すると、宛先を記載したラベルの部分があります。これを切り取って封筒に貼り付けることもできます。
4.受取
CICのページでは、申込用紙を送ってから10日ほどと書いてあります。
私は、投函してから6日で受け取りました。
送られてきた封筒には、CIC 株式会社シーアイシーと書かれており、一見、何の郵便物か分からないし、疑われるような表記はありません。ネットで調べれば、CICがどのような会社か分かりますが、ご家族などが見てもスルーされそうな郵便物です。
信用情報開示報告書の見方
クレジット、ローン会社ごとに契約内容や入金、支払い残高、遅延状況、担保/保証人の有無等が記載されています。
見方については、同封されている説明文を見ればわかります。以下に主なものを記しておきます。
契約していない会社の書類がある場合
契約したクレジット会社が契約している借金を回収する保証会社です。クレジット会社がお金を回収できなくなった場合にその保証会社がクレジット会社にお金を支払い、保証会社が、あなたからお金を回収します。
契約したクレジット会社のホームページや契約書の規約などを見ると、借金を回収する保証会社の名前が載っていることがあります。
自己破産手続きをする場合、弁護士さんがあなたの借金を回収している保証会社を教えてくれると思います。
開示報告書の「返済状況」に「異動」と表示されている。
・返済日より61日以上、または、3か月以上支払いの遅れがある(あった)とき。
・あなたが契約したクレジット会社でなく、保証会社が返済した場合
・自己破産が開始された場合(裁判所が破産を宣言した)
入金状況
入金状況は、月ごとに記号で表示されています。
主な記号の意味
A、B、C:入金なし(約束の日に入金なし、理由不明等)
P:一部入金
申込情報
クレジットやローンを申し込んだときに、クレジット会社などがCICに信用情報を確認した情報。
契約の内容
カード等:クレジットカード契約
個品割賦:商品等の代金を分割払いで支払う契約
リース:商品のリース料を支払う契約
保証契約:返済できなくなったときに契約した会社とは異なる回収会社が回収する契約
無保証融資:保証が付いていないキャッシング
保証融資:保証の付いたキャッシング
住宅ローン:住宅資金を借りた契約
移管債権:複数のクレジット契約を一本化したもの
携帯電話の契約内容
携帯、スマホは、分割払いとなるためクレジット契約となり、月々の支払情報が登録されています。
情報の保有期限
・契約終了から5年
・クレジット会社がCICにアクセスした日から6カ月
CICに掲載されている内容は、消すことができません。
誤った情報が掲載されている場合は、個別にクレジット会社に問い合わせます。
自己破産手続きが完了し、5年経過すれば、登録情報が消えると思います。もし、掲載されている場合は、クレジット会社やローン会社に問い合わせるか、自己破産手続きをしているなら弁護士さんに相談します。
返済が完了していても解約していなければ、CICに掲載されていることがあります。クレジット会社は、メールでの問い合わせに対応していないこともあります。電話番号を調べて問い合わせをします。
クレジット審査落ちについて
CICによると、審査基準は、クレジット会社等が独自の審査基準で決めているため、審査落ちの理由は不明ということです。クレジット会社等は、CICの情報も参考にし判断します。したがって、CICから情報が消えていても、クレジット会社やローン会社等が独自に過去の情報を使って審査していれば、クレジットカードが作れなかったり、リース契約ができなかったりすることがあると考えられます。
CICに情報が登録されていない場合
開示請求すると「CICにクレジット情報は登録されていませんでした。」という報告書が届きます。
開示請求時に記入した電話番号とクレジット契約したときに使用した電話番号が異なるときは、開示の対象外となってしまいます。