年末、知人の養殖業社長さんに誘われて、ワカサギ釣りに行ってきました。
社長の目的は、モロコ(滋賀県なで養殖されている魚です)などの小魚の調査だったのですが、子供といっしょに来ないかと誘われました。
社長さんは、小魚捕りや養殖関係の仕事についての課題や夢をよく語ります。
私も、魚の飼育や釣りは、子供の頃から好きでしたので、話が合います。
山中湖、芦ノ湖のワカサギ釣りは、赤虫がいい
・山中湖や芦ノ湖は、紅さしより、赤虫
・諏訪湖は、赤虫より紅さし
がよいと聞きました。
時期にもよると思いますが、社長さんは餌について、こう仰っていました。
実際に山中湖で赤虫を使ってワカサギ釣りをしましたが、近くで紅さしを使っている方より、赤虫のほうが3倍程度のペースで釣れました。
半日の釣りでしたが、子供2人、大人2人の合計4人で、約500匹です。
一人、100匹程度なので、1回の竿上げで1~3匹、一人、数十回くらい竿を上げて釣り上げた計算です。
ワカサギの群れ回ってくると、船内全体で釣れるようになり、赤虫を使っている人たちは、一度に数匹釣り上げていきます。一方、紅さしを使っている方は、1匹付いているかどうかという状態で、あまり釣果はよくありませんでした。
ワカサギ釣りの仕掛け
仕掛けは、数釣りをするためのもので、針が10個程度付いています。
海の堤防などで使うサビキ釣りと同じタイプのものです。
私は、防波堤、堤防用の五目釣り仕掛けを使いました。
豆あじ、小サバ、メバル、イワシなどを釣るためのものです。
針は、1.5~2.5号です。
ワカサギ釣り専用でなくても大丈夫です。
仕掛けセットを数枚、持参します。
仕掛けが、からまると外すのに時間がかかります。
群れが来た時のチャンスを逃すかもしれませんし、時間の無駄になります。
貸し竿に付いている仕掛けは、針先が丸かったり、痛んだりしていますから、交換すべきです。
釣果が数倍違います。
竿は、釣り具屋さんで売っています。
年に数回通うなら購入したほうがよいと思います。
集魚板
仕掛けに集魚板を付けました。
集魚板とは、金属板を小魚の形に切ったようなものです。
水中に入れるとキラキラ光ります。
小魚の習性で、近くに同じくらいの小魚が採餌行動していると感じるそうです。
これは、海で小魚を釣るときも効果があります。
ワカサギの釣り方
仕掛けを垂らしたら、ちょんちょんと竿を上げ下げするとよいです。
集魚板がなくても同様に竿を上げ下げすると釣果が上がります。
餌が死んだり、釣れなくなったと感じたら、エサを換えるとよいです。
一定の水深にいますから、一度、釣れたらその水深を覚えておきます。
リールに巻かれたライン、糸の色やリールに水深を測る目盛りがありますから、それを目安にします。
リールなどに目盛りなどが無い場合は、釣れたとき、竿から出ている糸をリールに巻かずに船上や足元に置きながら魚を引き上げます。
周りで釣れている人が現れたら、群れがまわって来た合図です。
あなたが、最初に釣りあげることもあるかもしれません。
釣れないときは周囲の状況を見ます。
ワカサギ釣りの餌
餌は、赤虫か紅さしが一般的です。
赤虫
釣具店か船宿などで購入できます。
赤虫は、ユスリカという蚊の幼虫です。
どぶ川や家庭排水が溜まったところなどでも見られます。
紅さし
赤虫で釣れなくなったときに使います。
さしは、銀バエの幼虫です。
サバ肉にハエの卵を産ませた幼虫だったことから、サバ虫と呼ぶこともあるようです。
幼虫(うじ虫)は、ふつう白ですが、赤く着色して売られています。
白い幼虫を単にサシまたは白サシ、赤い幼虫を紅サシと呼びます。
売られているものは、釣り用に養殖されたものです。
女性が同行する場合は、赤虫がよいと思います。
残った餌は、帰りに他の釣り人にあげるとよいです。
持って帰ると、赤虫はハエになります。お子さんがいて、お子さんが興味をもつようなら持ち帰って理科の自由研究などの材料にしてもよいと思います。
自宅で金魚などを飼育しているなら、エサとして使ってもよいと思います。
いずれのエサも生きがよいうちがワカサギの食いがよいです。
死んだエサでは、釣果が低くなります。
小さな針に小さな餌を付けますから、手が小さい子供や女性のほうが、手際よく釣って、たくさんある針にエサを付けて、すぐに水中に投入できるため、釣果がよいと思います。
ワカサギ釣りに持っていくと便利なもの
ざる
百均で売っているもので十分です。
釣り上げたワカサギは一旦バケツに入れますが、そのバケツから魚だけを取り出すのに使います。
ざるをバケツにつっこんで魚だけを取り出します。
ざるが用意してある釣り場もあるようです。
子供が砂遊びなどで使うような小さ目のバケツが用意されていることが多いようです。
直径が15~20cmくらいのバケツですから、ざるの大きさは、バケツの直径より小さ目のものが使いやすいです。
10cmていどの小さなざるなら、かさばらず持ち運びがしやすいと思います。
タオル
濡れた手を拭くため
水が冷たいですから、すぐに拭きます。
子供さんがいる場合は、袖などを濡らしてしまいますから、着替えも必要だと思います。
ポリ袋、ビニール袋
釣ったワカサギを入れます。
濡れた服などを入れるときや釣り場や船内の足場が濡れているときに使えます。
クーラーボックスで代用してもよいと思います。
クーラーボックス
クーラーボックスは、小さいもので十分です。
アイスなどの運搬で使う発泡スチロールの小さめのものでもよいと思います。
氷上でのワカサギ釣り
富士五湖や諏訪湖、松原湖、赤城山などで氷上のワカサギ釣りができるそうです。
私はやったことがありません。
テントや氷の穴あけ機などは現地で貸してくれます。
氷上釣りの場合、これらのレンタル料で数千円かかります。
竿や仕掛けなども借り、入漁料も払うと、一人、7、8千円かかります。
ストーブや魚群探知機なども貸してくれます。
氷上釣りができるのは、1,2月だそうです。
最近、富士五湖では、氷上で釣れるような状態まで凍ることが少なくなったそうです。
穴を開けて、魚群探知機で魚がいるかどうか確かめます。
人が少ない氷上の釣り場なら、岸や地形を見て、岸から数メートルおきに穴を開けて、状況に応じて移動します。
ワカサギは群れで移動しますから、釣れなくなったら移動します。
桟橋で釣る
桟橋で釣れるところもあります。
桟橋なら、岸から歩いて行けます。
滋賀県の余呉湖では、桟橋で釣れるそうです。
桟橋で釣る場合は、長めの竿が必要です。
ドーム船(屋根付きの船)でのワカサギ釣り
屋根付きの船(ドーム船、屋形船)は、白樺湖や山中湖、相模湖などで体験できます。
ビニールハウスの中で釣りをするイメージです。
船には、トイレもありますし、暖房もあります。
暖房があるので、暑いくらいです。
あらかじめ湖上にドーム船が流されないように固定されている船もありますし、ドーム船が釣り場まで移動する場合があります。
ドーム船が湖上に固定された状態で、ドーム船から乗降する場合、送迎してくれます。
朝早くからじっくり釣る人もいれば、1,2時間体験したい人もいるため、遠慮なく申し出ればよいです。
送迎は料金に含まれています。
私は、これまでに数回ワカサギ釣りに行ったことがありますが、全て船でした。
船の場合、入漁料と船の利用料などが必要です。
3000円~4000円くらいです。
事前予約すれば、安くなることもあります。
ドーム船の場合、エサや弁当を買えるしくみになっていることがあります。
貸しボートでのワカサギ釣り
自分でポイントを探すことができます。
トイレに行くときは、岸まで行かなくてはいけません。
屋根がないので、防寒対策が必要です。
ワカサギ釣りの最盛期
富士五湖でのワカサギ釣りは、11月が一番釣れるそうです。
ちょうどプランクトンが少なくなり、冬に向けて大食いするためだそうです。
春夏でも釣れますが、水中のエサを食べるため、針に付いた餌を食べることはしないそうです。
氷上の釣り場では、氷がある表層より底のほうが水温が高くプランクトンが集まっています。
ワカサギは、プランクトンが多くいる底に集まるため、釣りにくい時があるそうです。
最盛期なら近所のスーパーで購入したほうが安いです。
ワカサギ釣りは、楽しむものです。
子供と行けば楽しめます。
お金がかかる上、釣れる魚が小さいため、食料確保として釣りをするには効率が悪いと思います。
ワカサギはキュウリウオ科の魚
ワカサギは、キュウリウオ科の魚です。
匂いをかぐと、キュウリや野菜のような匂いがします。
お子さんがいるなら、「匂いをかいでみて」って言ってみてください。
アユもキュウリウオ科の魚です。鮎は、スイカの香りがしますよ。