ネットでデジカメ写真が販売できます。
1枚あたり、数十円~数千円の価格で、写真が売れると、販売価格の何割かが収入となります。
販売しようとする写真は、掲載したサイトの運営業者によって審査され、その後、販売されます。
写真は、商用利用(企業のパンフなど)として購入されることが多いようです。
私は審査に通らず、販売にはいたりませんでしたが、知人の中には、年間、300万円売っている人がいます。
写真を売って、年間300万円
私の知人が会社を辞めて、PIXTAやフォトライブラリーなどで、写真を売っています。
2010年ごろは、年間200万円くらい儲けがあったそうです。
現在(2015年)、せっせと写真を増やして、年間、300万円くらいになったと言っています。
彼は、年間300万円も稼いでいるのに、儲からなくなったように感じると言っています。
デジカメが普及して、PIXTAなどネットで写真を販売する人が多くなり、これまでのように身近なところで写真を撮って簡単に売れていたものが、今は、競合する写真(同じような風景、被写体)が多くなったため、簡単に売れにくくなったと感じているようです。
価格の安いサイトや無料のサイトが増えていることも理由の一つではないでしょうか。
写真で300万円稼いでいる彼は、映像関係のハード、ソフトを作る会社に勤めていました。
彼は、学校や科学館等を対象とした教材関係のソフト開発を担当し、写真や動画の撮影から編集まで、一通りやってきた人です。
現在、彼は、会社を辞め、個人で映像ソフトの制作をしています。
そのついでに写真をネットで売っています。
そんな彼でもプロの写真家のようには、撮れないと言っています。
デジカメの普及で、街の写真屋さんが廃業しています。
こうした写真屋さんやカメラマンが、多く参入しているのだそうです。
また、ドローンなど、特殊な機材やスタジオがないと撮れない写真も多くなったと言っています。
プロの写真家の方は、月に50万円以上、年間、1000万円以上の稼ぎになることもあるそうです(雑誌情報)。
プロのカメラマンの中には、常に数百万円分の機材を車に積んで撮影している方もいます。
機材の盗難もあるため保険を掛けて撮影に出かけるそうです。
動画のネット販売
写真で300万円の彼は、最近、動画をPIXTAでネット販売するために、撮影旅行に出かけることもあるそうです。
音声だけを録音するために出かけることもあるそうです。
お客さんのニーズが分かっているため、使われ方(会社のパンフや商品の紹介ビデオ、ネット動画への挿入など)を想定してから撮影するそうです。
ネットで販売されている写真や動画は、主に企業のホームページやパンフレットなどで利用されることが多いようです。
日頃から、パンフなどの写真を見ておくと、撮影イメージが湧くそうです。
外で取るときは、飛行機や車の音、鳥の声などが入らないように注意して撮るのですが、後で再生すると、不要な外部の音が入っていることもあるそうです。
撮影現場には、ワゴン車で行き、その場で撮ったものをチェックして、失敗していれば、何度も取り直します。
景色が入る映像や写真は、晴れているほうがよいので、思ったように撮れなこともあります。
うまく撮れなくて、何度も、出かけることもあるそうです。
季節ごとに売れる写真や動画が異なるので、同じポイントに何度も撮影旅行に行くこともあるそうです。
彼の子供が小さかった頃は、家族とキャンプしながら撮影することもあったそうです。
売れるための写真、動画を撮り、編集や加工をするのにも時間がかかります。
芸術的な写真でなくても、ニーズを満たせるものがあると言われますが、やはりクオリティの高い作品でないと難しいそうです。
モデルの撮影
撮影中は、かなり気を遣うそうです。
一番大変なのは、モデルを探すのことです。
モデルというと、女性を思い浮かべますが、お年寄りや赤ちゃん、子供もニーズがあります。
人材バンクや派遣会社に頼むこともできますが、金額が高いし、他でも同じ人使われていることがあり、同時期に撮影して、ネットにアップしたら、似たような写真になったこともあったそうです。
イメージと違う方が来ることもあり、断りにくくて、そのまま撮ることもあるらしいです。
同じモデルで売れなくなったら、別の方を雇って同じような構図で撮影することもあります。
モデル料を安くしようと、一般の人にお願いしても断られることが多いです。
手だけとか、首から下、足だけを使うこともあるそうです。
砂浜や芝生の上を歩く様子を撮影しただけでも売れるそうです。
顔が無い写真は、知り合いでもOKしてくれることが多く、安く撮影できるそうです。
月、3~5万円のアマチュアカメラマン
別の知人も写真のネット販売をやっています。
会社員ですが、月に数万円とのことです。
現在、約1万枚以上アップロードしています。
彼は、学生時代から、写真が趣味で、画像や動画の編集も得意です。
機材とレタッチソフト
紹介した二人が使っているカメラは、CANONのデジタル一眼レフカメラ(EOS)を使っています。
画像編集レタッチソフトは、イラストレーターやPhotoshopです。
カメラ
カメラは、中古のデジタル一眼がたくさん出ています。
紹介した二人は、主にPIXTAとフォトライブラリーいうサイトで売っています。
PIXTAは、スマホ写真NGですが、スマホ写真でもOKな販売サイトもあります。
テレビ番組でも、PIXTAの写真が使われてます。
画像編集、レタッチソフト
Photoshop Elementsは、1万円くらいで購入できます。
無料のGIMPというソフトは、高機能で、Photoshopと同等の編集ができます。
私は、数年前にこの二人から写真のネット販売の話を聞いて、手間がかかるため、難しいなと思いました。
写真撮影や画像編集に慣れている方なら、効率よく販売できると思います。
写真や動画を販売できるサイト
知人二人によると、売り上げのほとんどがPIXTAだそうです。
PIXTAは、写真の単価が高いため、収入が大きくなるそうです。
この二人からのアドバイス
初心者である私に対して、いろいろ教えてくれました。
・数千枚の写真をアップロードできそうなら、知名度のあるPIXTAがよいとのことです。
・週末ごとに写真を撮って、レタッチする時間があれば、大きく儲けるチャンスがある。
・気長に小遣い稼ぎ程度にやるなら、どのサイトでもよい。
・スマホが普及しているので、日頃の行動の中で、撮影しておき、時間を見てアップすればよい。
写真のニーズはあるが、アップロードされていない写真を撮るために撮影旅行など、長く続けるつもりがないと売れない。
PIXTA
写真、イラスト、動画を販売することができます。
登録は、簡単
10分もあれば、しくみの概要から入門テストまでできると思います。
クリエーター会員登録
登録は無料です。
身分証明書が必要(運転免許証、パスポート等)
確認されるまで、2,3日かかります。
登録後、写真、イラスト素材、動画の販売を希望する人は、入門口座・入門テストがあります。
まず、入門講座を読みます。
著作権や写真画像などの技術的なこと、販売のしくみなどについて勉強します。
初心者でも分かりやすく、まとめられています。
その後、テストを受けます。
入門テストは、写真販売、イラスト素材販売、動画販売、それぞれ行います。
写真販売だけを希望する場合は、写真販売のテストを受けるだけでよいです。
写真販売だけを考えている方は、イラストも同様に販売できますから、イラスト販売のテストも受けておくとよいと思います。
販売する写真について
販売する写真などの素材は、審査があります。
ファイル形式はJPEG、PNG、EPSファイルです。
多くのデジカメは、JPEG形式で記録できるため、問題ないと思います。
RAWデータが記録できれば、それを使って、最後にJPEG(圧縮)形式にするとよいと思います。
PIXTAは、スマホで撮った写真は使用できません。
画素数
大きいサイズ画像ほど、販売価格が高いです。
画素数の多いカメラがよいです。
アップロード時の作業
写真をアップロードするときにタイトルとタグ付けといって検索のためのキーワードを付ける必要があります。
撮影と編集、アップロード時の作業、1枚を掲載するのに慣れないと時間がかかります。
審査後、販売される
アップロードした写真、動画が審査されます。
審査に通ると販売が開始されます。
収入
販売価格の4~5割くらいがクリエーターに入ります。
撮影技術
売れるための写真や撮影に関する技術的な解説ページがあり、参考になります。
photo library(フォトライブラリー)
PIXTAは、販売価格が決まっていますが、フォトライブラリーは、自分で価格の設定ができます。
会員登録
氏名、住所、メールアドレス等を入力すれば、簡単にできます。
確認メールが送られたら、販売希望の方は、メール内のURLをクリックしてサイトに飛び、プロフィールや販売価格、口座を入力し、販売する写真をアップロードします。
販売する写真は、審査があります。
fotolia(フォトリア)
ロイヤリティーは33%
購入時の価格がクレジット方式をとっていて、やや分かりにくいです。
しかし、1枚の単価が安く、購入する方から見ると買いやすい設定だと思います。
フォトリアは、Adobeと提携しています。
Adobeは、画像編集(レタッチ)ソフトPhotoshopを出している会社です。
shutterstock
世界中で写真が売れます。
1枚売れたときの収入は25セント
英語が必要で、登録時の氏名も英語で入力します。
パスポートが必要です。
登録後も英語でメールが送られてきます。
また、写真の審査が厳しく、撮影技術が求められます。
無料のGIMP フォトレタッチ、画像編集ソフト
無料でありながら、Photoshopと同等の機能があります。
インストール版だと、うまくインストールできないことがあったり、日本語化で失敗することがあります。
GIMP Portableは、インストール不要です、これを日本語化して使うと便利です。
USBメモリに入れて使える。
インストール不要でプログラム容量も小さいため、USBメモリに入れても使えます。
無料ですから、複数のPCで利用できます。
ノートPCに入れて、撮影旅行先の宿などでも編集できると思います。
紹介した写真で儲けている二人も悪くないソフトだと言っています。
私の仕事関係で映像を扱っている人たちもPhotoshopの代わりにGIMPを使うことがあるそうです。
GIMPの使い方の本もたくさん出ていますよ。
新品のデジタル一眼やPhotoshopの購入が難しい場合や、試しにやってみようという方は、中古デジタルカメラと無料のGIMPで始めて、様子を見てから、新しいものを購入されたもよいと思います。