歯磨き粉に含まれる研磨剤や洗顔クリームに含まれるスクラブ、紫外線で劣化したプラスチックが粉々、バラバラになったものをマイクロプラスチック、マイクロビーズと言います。
大きさは、5mm以下で、1mm以下の胡椒くらいのものも含まれます。
マイクロプラスチック、マイクロビーズ
研究者や各国の機関により、大きさや名称が異なるようです。
共通することは、人間が出したプラスチックごみが海に流れて、生体へ影響を与えるということのようです。
マイクロプラスチック、マイクロビーズには、次のようなものがあります。
・スクラブなど製品の段階から小さな粒子状のもの。これらは、洗顔や歯磨き、洗濯など後、海に出ます。
・工場製品などの研磨による細かいプラスチックの粒子が海に出たもの。
・プラスチック製品やスーパーの袋、ペットボトル、弁当のパック、お菓子の袋などが、海に出て、紫外線などに当たって、バラバラになるもの。
スクラブは、そのまま海に出る。
都会では、すべて下水道に流れるようになっているかもしれません。
私のアパートの排水は、固形物などは、下水に流れるようになっているようですが、上澄みは、側溝(ドブ)に流れています。
沈殿しないものは、ドブに流れるようになっていますから、プラスチックなど軽いものは、そのまま河川経由で海に出ているはずです。
同じようなしくみのところは、他にもあると思います。
スーパーの袋、プラスチック製品がボロボロになる。
ベランダなど、外に置いておいたスーパーの袋やプラスチックの植木鉢などが数年でボロボロになってしまいます。
ゴミ拾いなどをすると、ボロボロの弁当パックなどが落ちていることがあります。
紫外線が常に当たる植木鉢や洗濯ばさみも1、2年で、ボロボロになり、手で触ると、砕けることがあります。
私の仕事でも、屋外用のプラスチック製品や補強、保護のためのビニールテープなどが、数年でボロボロになっているの修復することがあります。
ボロボロになったものは、風に飛ばされて川から海に行くんだなと思いました。
海に漂流しているマイクロプラスチックは、害があるのか
プラスチックそのものは、無害だそうです。
海亀がビニルやポリ袋を食べてしまい、消化器官がつまるなどして、死んでしますことがあるそうです。
マイクロプラスチックの場合は、お腹に入っても、ほとんどが排出されてしまうです。
何がいけないのか?
プラスチックは、人の体に害のある物質(PCBなど)と仲がよく、海中に溶け込んている害のある物質を吸着します。
また、細かい粒子は表面積が大きく、より汚染物が吸着しやすくなっています。
海水中の吸着力は、空気中の100倍と言われています。
小動物や魚の実験では、マイクロプラスチックを体内に取り込むと脂肪に蓄えられるそうです。
また、小魚、数十匹を採集して、お腹を開いたところ、胃の中から、プラスチック粒子が平均2個程度入っていたそうです。
小魚は、PCBなどが吸着したマイクロプラスチックを体内に取り込み、この小魚を食べた大型の魚に蓄積します。
生物濃縮により、やがて人間も体内に取り込む可能性があります。
欧米では、スクラブなどが入った製品についての規制やメーカーによる自主規制を行っているところがあります。
日本では、テレビや新聞などでスクラブ入りの歯磨きについて取り上げられていますが、今でも、スクラブ入りの製品が売られています。
メーカーや公的機関では、微生物が分解できるプラスチックについて研究しているそうです。
スーパーの袋も有料のところが多くなってきました。
私は、葬式でもらった袋や他の店のビニル袋を持って買い物に使っています。
少し汚れたら洗って干して使うようにしています。
妻からは、「葬式の袋はやめてほしい、使うなら離れて歩いて」と言いますから、借金が少なくなったら買い物袋を買おうと思います。
妻は、町内のイベント当たった保冷バッグを使っています。