学校のクラブ・部活は、お金がかかりすぎます。

先日、ドラフトで指名された選手の家族の思いについて、テレビで放送されていました。
ある高校生の選手ですが、クラブ活動費が家計に響くため、母親が「クラブをやめてほしい」と選手に話したそうです。

選手も、母親の気持ちや家計の状況を考えて、やめようと決心しましたが、母親は、再度、子供の気持ちを考え、クラブを続けさせてくれたそうです。

野球を続けた結果、選手は、見事ドラフトで指名されました。
(私は、一瞬だけ視聴したので、内容が正確ではないかもしれません。)

私の子供も部活で出費が多いと思いますが、子供には不自由させたくありません。
親が食事を我慢してでも、子供にふつうの学校生活を送らせてやりたいものです。
一人だけ、ユニフォームが違う。
一人だけ遠征に行くことができない。
一人だけ・・・
なんてことは避けたいです。

 

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学校もお金がかかります。

オリンピックの費用が莫大になると報道されていますが、学校の設備などに分けてほしいと思いました。
学校に対して、備品購入やグランドなどの使用料の補助があると助かります。
スポーツする人の裾野を広げることも大切なことと感じます。

 

私は、PTAの係りをやったことがありますが、学校には、クラブ・部活用の費用がないのですね。
自治体によるのかもしれませんが?

グランドや体育館などは、授業で使っているものと共用できますが、体育の授業でやらないスポーツ施設(部活専用)は、補修もできない状態です。
運動部だけでなく、文科系のクラブでも、楽器が買えないから、個人持ちということも多いのではないでしょうか。

保護者が費用を負担し、先生もボランティアで指導されています。
個人で使うもの以外は、PTAでバザーをやったり、寄付金を集めたりして、補修費などに充てています。
PTAに経営者などがいれば、寄付金は大きくなることもあります。

 

全国大会に出場が決まると、PTA総出で、寄付金集めのため、地域や企業を回ることもあります。
複数のクラブが全国出場すると、かなりの時間が取られますが、親、先生、関係者は、子供たちのためにがんばります。

 

保護者の中には、仕事が大変だからと、こうした活動をお願いしても、断られてしまうことがあります。

私のように自己破産しないまでも、厳しい家庭は多くあるとPTAを通して感じました。
会社の同僚と話していても、家計が大変です。

 

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親が負担する部活・クラブの費用

運動系のクラブ・部活にかかる費用は、月に数万円かかることがあります。

運動部にかかる費用は、クラブ費が月に数千円、遠征費、ユニフォーム代、成長に合わせて買い換える靴などです。
3日休日が続けば、宿泊での遠征試合などがあり、家計への負担が大きくなります。

 

バドミントン部の例

月額
クラブ費:2,000円(学校により異なる)
遠征費:1~3000円(練習試合等があれば)
ガット、グリップ交換:2~3,000円(1回交換)
合計:5000~8000円

 

クラブ費は、シャトルやネットの補修費、玉を拾うための網などの小道具、その他、共用で利用するトレーニング関係の物品だそうです。

 

また、数ヶ月ごとに靴を購入します。
試合があれば、遠方ほど費用がかかります。
出場するのにもエントリー費がかかります。
さらに、夏休みなどには、合宿費用などもあります。

 

バドミントン部は、体育館で行うため、比較的金額が少ないほうだと思います。

 

これが、グランドで行うスポーツですと、さらに金額は、高くなります。
太陽光や風雨にさらされる物品が多いため、クラブ費が高くなります。
子供たちや周りの親たちの情報を聞くと、月2~4000円くらいです。
個人持ちの道具も劣化が早くなります。
遠征は、学校(部活所有?)のバスのこともあります。バスのメンテナンスやガソリン代もクラブ費から出していることもありますし、遠征や試合ごとに改めて徴収することもあります。

 

私の子供の学校では、夜間照明のために発電機を使って、練習させています。
以前は、私の発電機(自己破産時に売却)を無料で貸していたことがあります。
ガソリン代は、クラブ費から出しています。
学校の部活は、こうした器具や用具類なども、生徒の親の協力が欠かせません。

 

種目によると思いますが、出場する試合によってユニフォームが違うことがあり、疑問に思うこともあります。
顧問がまとめて購入するから安くなると言いますが。
儲かるのは、ユニフォームを売っているところです。

 

一部のスポーツ関係業者は、子供たちからお金を集めるビジネスをやっているように感じています。

 

スポーツ店主催の大会も疑問です。
出場するには、エントリー費が必要です。
出場すると、その店の割引券がもらえることもあります。
上位の生徒には、景品が出るようですが、下位の生徒は、割引券のみです。
子供たちは、割引があるから期限までに使うことがあると思います。

 

遠征費は、試合に出る選手なら、学校から費用が出ることもあります。
私の子供は、補欠ですから、自分で電車賃を出して、応援に行きます。
皆が行くのに休むわけにはいきません。

 

部員の中には、費用がかかりすぎるとして、退部してしまう例があります。
子供から、友達がやめてしまったという話を聞くことがあります。
これも、よくわかります。

 

運動系の部活にかかる出費は、月1~10万円(私の子供の場合)です。
春休みや夏休み以外は、遠征や合宿が少ないため、月、一人あたり、1から2万円です。
ゴールデンウィークがある5月は、合宿があるため、2、3万円余分にかかります。
春、夏、冬休みには、遠征試合、合宿が頻繁に行われるため、出費が多くなります。

 

私の子の場合ですが、夏休みに合宿2回、遠征試合、他の選手の応援などで、10万円程度かかったことがあります。
また、子供の所属する部活のメンバーが全国大会に出場し、応援のため、現地への往復の電車賃、宿代で4万円程度かかったこともありました。
私の子供が所属するクラブには、強い選手がいるため、県を越えた大会や全国大会によく出ています。
学校も考えてくれていて、複数の学校でまとめてバスを借りることもありますが多くはありません。

 

部活によっては、保護者交代で、試合会場に送ったり、練習の手伝いをします。
この費用もかかります。
送迎のためのガソリン代、選手、顧問のためのお茶や水、コップ代など。
学校で部活の費用を集めていますが、ガソリン代などは、保護者が出すことが多いと思います。

 

この記事を読まれている保護者の方の中には、これから、、お子さんが中学校、高校に入学し、運動部に所属することがあると思います。

 

運動部は、お金がかかりすぎます。

塾に行くとなると、さらに、お金が必要です。
入部前に、本当にやりたいことのなのか、お子さんと、よく相談されるとよいと思います。

 

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部活、スポーツは何のため?

私は、個人的に、スポーツは、生涯、心身が健康でいられるように指導していただければいいなと思います。
また、お金がない人も運動できるような環境があるとよいと思います。
公園で歩けば十分という話もありますが、このような基本的な健康維持についても指導してもらえると助かります。

 

子供たちを見ていると、多くのクラブ、部活は、勝つことだけを考えて指導しているように感じることがあります。
朝練から始まり、夜は、8~9時まで練習しています。
子供たちは、部活で休みがなく、テスト前の週や当日でも、夜まで練習し、家庭で勉強する時間もありません。

このような指導方法に疑問を感じるこがあります。
しかし、他の先生が、メンタル面をサポートしてくれたり、相談にのっていただいたりして、助かることが何度もあり、感謝しています。

 

学校の先生たちも部活指導で、大変な状況だと聞きます。

生徒、先生、お互いが不幸にならないようなルールや環境が必要だと思います。

 

校長先生は、部活は障害スポーツの基礎になると仰っていました。
今後、学校のルールやしくみが改善され、多くの人がスポーツを楽しめるとよいと思います。

私は、外国のように複数のスポーツを体験できるようなカリキュラムや、生涯、運動するきっかけが作れるといいなと思います。