スズメバチ駆除
スズメバチ駆除をボランティアでやっている人が同僚がいます。
彼は、頼まれるとスズメバチの駆除をするのですが、お金は要求していません。
しかし、お礼に、5,000~20,000円くらいくれることが多いそうです。
また、捕ったスズメバチや幼虫は、食べられるため、売ることもできます。
幼虫、成虫、さなぎ、どれも食べることができます。
成虫は、焼酎漬けにもなります。
オオスズメバチは、他の種類より少し高く売れるそうです。
自分で食べることが多いのですが、たくさん捕れた場合は、売ることもあるそうです。
巣もコレクターがいるので、数千円~数万円で売れることもあるそうです。
成虫は、標本にすると数百円で売れます。
ネットで売買されています。
市役所では害虫駆除などの相談に乗ってくれると思います。
地域にも害虫、害獣駆除の業者がいくつかあると思います。
最近は、ツマアカスズメバチが大陸からやってきて、高いところに巣をつくるようです。
高所作業車がいるため、一般の方では駆除が難しい場合もあるかもしれません。
逆に、日本のオオスズメバチは、海外にも生息域を広げているそうです。
輸出品とともに船に乗り、海外に渡ってしまいます。
中国、ヨーロッパでも被害が報告されているそうです。
害獣駆除で稼ぐ
この同僚の蜂捕り名人によると、害獣駆除に対して補助金が出る地域があるそうです。
鹿、サル、イノシシなどが主な害獣ですが、鉄砲などで撃ち殺したり、生け捕りにすると、1匹単位、重量などで金額が変わるそうです。
これだけで、大手企業のサラリーマンくらいの収入が得られる地域ももあるそうです。
鹿1匹、2万円という市や町もあるそうです。
危険を伴いますから、複数でやらないといけないため、仲間を集めたり、猟友会などに入って行うようにするとよいそうです。
また、山の中を歩くため、健康にもいいそうです。
先日、スズメバチの成虫と幼虫を食べました。
食べたのは、キイロスズメバチ、クロスズメバチの幼虫とさなぎです。
また、オオスズメバチの焼酎漬けもいただきました。
クロスズメバチは、何年か前にも食べたことがありますが、調理したての蜂はおいしいです。
幼虫とさなぎは、ご飯といっしょに炊いて食べました。
成虫は、唐揚げで食べるとえびのようです。
幼虫は、フライパンで炒って食べたり、佃煮にして食べるとおいしいです。
子どもの頃に、アシナガ蜂の幼虫を炒って食べたことがありますが、調味料の味が強くて、幼虫の味は覚えていません。
スズメバチの幼虫は大きいため、調味料の味が中まで浸み込んでいなくて、作りたては、クリーミーです。
名人によると、スズメバチ数匹を串刺しにして、油で揚げて食べるのも美味いそうです。
幼虫は、内臓を抜いてから、はちみつ漬けにすると、これも美味いとのころでした。
手間がかかるので、あまりやらないそうです。
蜂捕り名人は、生で幼虫を食べていましたが、私は遠慮しました。
スズメバチを捕る。
1ヶ月ほど前のことになりますが、会社の敷地内の木にキイロスズメバチの巣ができていました。
発見してから1週間後、長野出身の同僚が、そのスズメバチを駆除しようと、スズメバチを捕る道具を持ってきました。
持ってきた道具は、テレビで見るような防護服や飛んでいるスズメバチを吸い取る掃除機はありませんでした。
スズメバチを捕るための道具
- 秋刀魚などを焼く網(目の粗さは1cmくらい)、テニスラケットかバドミントンラケット
網、ラケットは、飛んでいるスズメバチを払い落とすためのものです。 - 脚立
巣の近くに行くためのものです。 - 花火
直径2cmくらいの円筒系のもので、蜂採り専用の煙幕があり、花火やで売っています。
今回は、手に入らなかったらしく、煙が出る花火で代用するとのことでした。 - 服装
普通の作業服で、色は灰色です。
ゴーグルは必須だそうです。毒が飛んできたり、木の枝から目を守るためです。 - 帽子
服装は、つばの広い麦わらで、その上から白いタオルを巻いていました。
帽子は、あご紐をしっかり締めて、枝などに引っかかって、飛ばないようにします。私は、つばの広い帽子は動きにくそうだと思いましたが、名人によると、蜂から人を見た場合、人の目がつばに隠れて見えないようにできるから、これがいいそうです。
蜂は、黒い部分を攻撃します。
黒い服や髪の毛、眉毛、目の黒いところを狙ってきます。
熊などの獣が黒っぽいからだそうです。
駐車場に白い車と黒い車が置いてありましたが、蜂捕りが始まると、黒い車を攻撃するようになりました。
スズメバチが何度も何度も黒い車にアタックしていましたが、白い車は、まったく攻撃しません。
スズメバチの捕り方
風がなくなった夕方、花火を使って、煙を巣の近くに煙を漂わせます。
最初は、スズメバチの巣から4mくらいのところから花火を焚いて、火が消えたら(煙が無くなったら)徐々に巣に近づいていきます。
時折、スズメバチが巣の周りを飛び回ります。
蜂捕り名人の近くに来たスズメバチは、秋刀魚を焼く網で次々と払い落とされます。
10匹程、払い落とされました。
約20分間、煙攻めにされた後、脚立を巣の下に立て、蜂捕り名人は、数本の花火を手に持って、巣に近づきました。
最後は、巣の出入り口に花火の1本を突っ込んでふたをしました。
これで、木からスズメバチの巣を取り外して終了かと思ったら、まだだそうです。
巣に戻ってくるスズメバチがいるので、それを処理してからだそうです。
戻ってきた数匹のスズメバチを網で払い落としてから、のこぎりで巣を取り外しました。
名人は、すべてを一人でやってしまいました。
意外に簡単だと思いましたが、私は真似できません。
アシナガ蜂なら、私でもやれますが、スズメバチは、やれそうもありません。
名人は、幼虫は、そのまま食べるとうまいと言って、捕った巣の中の幼虫を数匹、食べていました。
成虫は、毒針があるから、死んだものでも食べてはいけないそうです。
口の中でささるから、必ず火を通してからでないと食べてはいけないそうです。
イノシシの肉は、かたい
蜂捕り名人が、イノシシ狩りをした肉を持ってきてくれることがあります。
猟銃の許可証も持っていて、時々、撃ちにいくそうです。
筋肉が多いためか、硬かったです。
燻製にしたものをいただきましたが、臭くはありませんでした。
骨付きのものをいただいたことがあります。
骨から肉をはがすように歯で噛み切りながら食べるので、顎が鍛えられます。
同僚の蜂捕り名人は、猟をしながら生活もできそうだけど、害獣駆除の補助金が出なくなるかもしれないので、今の仕事をしながら副業で鉄砲を撃つそうです。
ハンターが足りない
イノシシや二ホンジカなどによる農地の被害が、年々、増加しています。
被害額は、年間200億円以上と言われています。
一般のハンターや地域の猟友会だけでは、害獣を駆除できない状況が、全国的に起きているそうです。
鳥獣保護法改正(平成27年)
平成27年の鳥獣保護法の改正により、法人でも、イノシシやシカの駆除ができるようになりました。
狩猟免許も、これまで20歳以上だったものが、18歳以上に引き下げられました。
また、集合住宅地域等でも、麻酔銃を使って、捕獲ができるようになりました。
民間企業が駆除していますが、ハンターが足りていないそうです。
アルソックなど、大手セキュリティ会社でも、駆除を行っています。
平成27年以降、時々、テレビらラジオで、民間の害獣駆除について、取り上げています。
これまで、ハンターだけでは、日時を決めたり、地域住民との連携など、自分たちで行っていましたが、組織的に行えるようになれば、猟友会やハンターの皆さんも、やりすいと思います。