返還義務がない給付型奨学金と返還する貸与型奨学金

返済不要(返さなくてもいい)の給付型奨学金の案内を、よく見るようになりました。

・民間団体(育英団体)
・地方公共団体(市や都道府県)
・学校
・新聞社の奨学金のように新聞配達しながら奨学金を得るもの

などが知られています。

奨学金には、2種類あります。
貸与型奨学金(返す必要があるもの。利息が付くものと付かないものがある)
給付型奨学金(返す必要がない)

 

新聞配達の奨学金のように、貸与型と給付型を併用しているものもあります。

 

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貸与型奨学金(返す必要がある奨学金)

多くの方が有利子または無利子の日本学生支援機構JASSOの奨学金を利用しています。
大学生の2.6人に1人が日本学生支援機構の貸与型奨学金を利用しています。

多くの方が利用している理由は、学校で紹介するのが、日本学生支援機構だけだからではないでしょうか。

 

日本学生支援機構の貸与型奨学金は、親が自己破産している場合でも学生本人が利用することができます。
審査の段階で、保護者の勤務先に電話がある場合があります。

 

親の自己破産について聞かれるかもしれません。
私(親)の場合、家計の状況について確認がありましたが、子供は貸与型の奨学金を借りることができました。

 

日本学生支援機構では、平成30年度入学生から本格的に返還不要の給付型奨学金制度が実施されるようになりました。

 

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給付型奨学金

給付型奨学金事業の中には、募集したけど、定員に満たなくて、再募集しているものもあります。
日本学生支援機構でも、本格導入があった平成30年度入学生対象の給付型奨学金で追加募集がありました。

 

また、地方公共団体(市や県)の奨学金でも、定員に満たなくて、条件を緩く拡大するなどして再募集しているところがあります。
地方公共団体の奨学金の多くは、その都道府県や市町村の在住者が対象です。

 

複数の奨学金を併用できるものもあります。
A給付型奨学金とB給付型奨学金の両方を利用できる場合があります。
併用できない場合でも、大学独自の奨学金や地方公共団体など公的機関の奨学金と併用できるものもあります。

 

給付型奨学金の中には、一度応募し採用が決まれば、在学中支給されるものもありますが、1年間のみ支給されるものもあります。

 

給付型の奨学金を受けるには、生活が苦しい家庭で成績優秀というイメージがありますが、収入が800万円以下という条件があるものもあります。
800万円以下の世帯となると多くの方が対象になるのではないでしょうか。

 

共通する条件は、成績優秀で品行方正となっていますが、具体的な成績については、触れられていないものがあります。

選考の段階で成績やその他を総合的に見て、順位付けされるのではないでしょうか。

 

民間団体・育英団体等が定める奨学生の義務(誓約書)に違反した場合は、奨学金の支給が中止になったり、返還を求められる場合があります。

給付型応募条件の例

  • 家庭の収入が800万円以下のこと
  • 奨学金の支給団体が指定する大学に在学していること
  • 毎年、奨学金の支給団体の会報に投稿すること
  • 指定の分野の大学、大学院に在学
  • 大学の学部生で、1、2年生であること
  • 母子家庭、父子家庭のこと
  • 関東在住、近畿在住、都内在住、〇○市在住など
  • 民間団体、育英団体の奨学金の場合、関係行事や交流会への出席や会報への投稿が義務付けられている場合があります。
    会報やホームページ掲載用にインタビューされる場合もあります。
    給付が決定した場合、誓約書を提出し、これらに参加できることを誓約します。

行事等への出席が義務付けられている奨学金では、行事への出席にかかる交通費が支給されるものが多いようです。

 

社会貢献のための人材育成や海外派遣などのプログラムへ参加できるものもあります。

 

給付型奨学金の支給金額

月々、1万円~10万円
支給は、年間数回(数ヶ月に1回)に分けて支給されるところが多いようです。

 

成績が下がったり、学生としてふさわしくない状態になった場合、奨学金は、打ち切られます。

 

給付型の奨学金を利用する場合の注意点1

給付型奨学金を利用しても、学費の一部にしかなりません。

 

給付型の奨学金を利用しても、大学の学費、すべてを賄うことができません。
月5万円の支給を受けて、自宅から大学に通った場合、奨学金で賄えるのは35%程度です。
支給金額は、学費や生活費の一部にしかなりませんから、注意が必要です。

 

4年間の学費と生活費の総額(生命保険文化センター資料より)
自宅から通った場合です。

国立大学4年;約530万円(月、約11万円)
私立文系4年;約680万円(月、約14万円)
私立理系4年;約820万円(月、約17万円)
私立家政、芸術、体育、保健4年;約780万円(月、約16万円)
私立短大2年;約360万円;(月、約15万円)
私立医歯系6年;約2500万円(月、約34万円)

下宿の場合、プラス200万円程度必要です。

 

1年目の学費(学費+入学金+施設設備費)万円(日本学生支援機構資料より)
国立;81.8万円(53.6+28.2+0)
私立文系;114.7万円(74.6+24.3+15.8)
私立理系;150.1万円(104.9+26.2+19)
私立短大;111.3万円(69.3+24.6+17.4)
専修学校;90.8万円(58.5+16.3+16.1)
医療系;460万円

 

1年間の支出(学費+生活費)
自宅;約168万円
下宿;約213万円

 

どの大学も、自宅から通う場合、月々、10万円以上かかります。
給付型の奨学金を利用したとしても、アルバイトをしたり、貸与型(借金)の奨学金を利用したりする必要が出てくると思います。

 

借金を学生本人にさせる場合、返済について十分、理解させてください。
学校では、子供たちに「保護者と十分相談してください」と説明していると思いますが、働いていない子供たちには、借金の返済について実感できるはずがありません。

 

私は、夫婦揃って理解していなくて、返せると思って奨学金を利用し、自己破産に至りました。

給付型の奨学金を利用する場合の注意点2

奨学金の支給前に数十万円のお金が必要です。
給付型でなくても同様です。

 

奨学金の初回の支給時期について注意が必要です。
多くの奨学金は、入学後に支給されます。

 

しかし、いくつかの大学では、奨学金の支給前に入学金や授業料、施設設備費を支払います。
入学金:20~28万円
前期授業料:25~80万円
施設設備費:数万円~20万円

 

金額は、大学や学部によって異なります。
薬学部や医学部では金額が高いです。

 

特に私立大学の入学金については、2月中に納入期限があるところがあります。
多くの国公立大学の合格発表日の前になります。

 

滑り止めに数十万円必要

複数の大学を受験する場合は、奨学金の支給前に受験料や入学金に数十万円必要です。
私の周りでも、子供の大学受験で急な出費があるからと、お金を借りて支払っています。

 

多くの方は、子供の将来のことを思って借金をしてしまうと思います。
私も再び借金をしてしまいました。

 

入学時特別増額貸与奨学金

日本学生支援機構JASSOには、「入学時特別増額貸与奨学金」がありますが、振り込みは入学後です。
「入学時特別増額貸与奨学金」は、国の教育ローンが借りられなかった場合に利用できます。

 

国の教育ローンを利用(借りる)するのは、保護者です。
国の教育ローンを利用するには審査がありますが、利用する親が自己破産者の場合、審査に落ちます。

 

「入学時特別増額貸与奨学金」を借りる場合、日本学生支援機構から電話により確認が職場にあります。
その中で、「国の教育ローンが借りられなかったのか」と確認があります。
私の場合、職場に電話がありました。

 

電話で借りられない理由(自己破産している)も説明しました。

職場では、自己破産について、説明できなかったため、人がいない状況下で、こちらから携帯電話を使って日本学生支援機構に電話しました。

 

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新聞奨学金

新聞配達をします。
給与と奨学金が支給されます。

学費全額の貸与を受け、一定金額の返済が免除になるものがあります。
例えば、返済免除額450万円コースを利用した場合、その金額を超えた分だけ返済します。

無料の宿舎が用意されているところがあります。
卒業時にスーツをプレゼンとしてくれたり、海外研修(渡航費不要)に参加できたりする特典が受けられる制度がある新聞社もあります。

 

主な新聞社の奨学金
朝日奨学金
毎日奨学金
日経育英奨学金
産経新聞奨学金
などがあります。

 

学校の奨学金

入学金や授業料の免除など、大学独自の制度です。

 

親が借りる教育ローン

保護者が借りる教育ローンです。
様々な会社がありますが、保護者の収入が一定以上でないと借りることができません。
また、利息が付けて返すことになります。

 

私のように自己破産をしていたり、携帯電話の支払いが滞っていたりしていて、ブラック状態(金融事故情報に搭載されている)の人は審査に通りません。

 

民間団体、育英団体の奨学金の例

以下に、たくさんある給付型奨学金のうち、民間の育英団体の奨学金を紹介します。
支給する育英団体の目的を理解し、応募するとよいと思います。

 

ビヨンドトゥモロー ジャパン未来型スカラーシップ・プログラム

この奨学金は、奨学金の給付を受けるだけでなく、人材育成のプログラムが受けられます。
給付金は、年間72万円(2018年)です。

人材育成プログラムには、以下のようなものがあります。
・国内外の各界で活躍するリーダーとの対話
・様々な困難を経験しながら社会のために働くことを志す仲間との対話
・社会の課題について考える機会

 

これらの人材育成プログラムにかかる費用は、主催者が負担してくれます。
人材育成プログラムの例
・オリエンテーション、3泊4日、東京
・約2週間のグローバル研修
アメリカ、ドイツ、フランス、フィリピン、韓国など
・ジャパン未来リーダーズサミット、2泊3日、東京

 

このプログラムは、次世代のリーダーを輩出するためのものです。
次世代を担う資質があるのに、経済的に困難な状況にある人を対象としています。

 

参加者の声を読むと、多くの学生さんは、将来、世の中のために働きたい、発展途上国で人助けをしたい、貧困問題に取り組みたい等、夢もっています。

 

詳細は、同プログラムのウェブサイトに書かれています。
興味があり、条件を満たす人は、利用してみてはいかがでしょうか。

 

応募資格
・高校卒業、高等学校卒業程度認定試験に合格予定
・大学に進学

 

以下のうち一つ以上に該当すること
・保護者が死亡
・単親家庭(母子家庭、父子家庭)
・児童養護施設に暮らしている
・里親家庭に暮らしている
・生活保護受給世帯

 

応募
一次選考、二次選考があります。

 

1次選考
・応募用紙
・課題作文
・学校の推薦状(すでに卒業した人は、卒業証明書または高等学校卒業程度認定試験合格証明書)

 

2次選考
面接(交通費支給)
選考会場は、東京、大阪です。
遠方の場合、会場までの交通費が支給されます。

 

注意点など
・奨学金給付のみ受けられません。必ず、人材育成プログラムに参加しなければいけません。
・大学を休学する場合は、奨学金は支給されません。
・奨学金の支給は、1年間のみですが、複数年にわたって奨学金を受けているそうです。

 

公益財団法人 戸部眞紀財団奨学金

給付金額:月5万円
他機関の奨学金との併用:可

卒業後の進路:制限なし

 

応募資格
対象分野は、化学、食品科学、芸術学、体育学/スポーツ科学、経営学
学部学生3年生以上、大学院生
年齢30歳以下
向学心に富み、学業優秀、品行方正
学資の支弁が困難と認められる者(家計による応募制限なし)
学費を得ることで学業や研究により一層の深化が期待される者

 

公益財団法人 戸田育英財団奨学金

給付金額:月、3万円
他機関の奨学金との併用:不可(大学や公的機関との併用は可)

 

応募資格
大学1,2年生
就労経験がない(アルバイトは除く)
家計支持者の収入が800万円以下
奨学生交流、財団の行事、交流会に出席すること

 

応募
・願書
・推薦書
・作文
・成績証明書

 

公益財団法人 石橋奨学会

給付金額:月、44,000円、自宅外通学の場合、60,000円
支払い期間:最短就学期間

他機関の奨学金との併用:兄弟姉妹との重複は認めない

 

応募資格
・収入700万円以下
・扶養者の死亡等により学費が払えないと認められた者

 

奨学生の義務、制限等
・毎学年末に成績表と生活状況報告書を提出すること
・奨学生会議に出席すること
・会誌への投稿
・履修学科、卒業後の就職先については制限なし

 

応募
・願書
・推薦書
・家庭調書
・卒業証明書
・源泉徴収書

 

二次選考(学科試験)
英語、数学、国語
小論文

三次選考
面接