日本学生支援機構の給付型奨学金と返済が必要な奨学金

日本学生支援機構(JASSO)の奨学金は、大きく分けて2種類あります。

日本学生支援機構の奨学金には返さなくてよい給付型の奨学金あり

給付型奨学金(返さなくてもよい)
②-1貸与型奨学金(返済が必要、無利子)第1種奨学金
②-2貸与型奨学金(返済が必要、有利子)第2種奨学金

 

いずれも学校で手続きをします。
申し込み時期は、高校在学中「予約採用」と進学後「在学採用」です。

 

多くの人は、学校で紹介してくれるこの日本学生支援機構の奨学金を利用しています。
日本の大学生の約38%が日本学生支援機構の②貸与型奨学金を利用しています。

 

①給付型奨学金は、返さなくてもよい奨学金です。

家計の経済的な理由と学力基準があります。
家計基準は、住民税非課税世帯、または、社会的養護を必要とする人です。

 

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貸与型奨学金

貸与型奨学金は、貸与(たいよ)、つまり貸してくれる奨学金です。
返す必要があります。

 

返済が必要で、無利子のものと有利子のものがあります。
学生自身がお金を借りて、卒業後に自分で返します。

 

無利子の第1種奨学金

家計基準は、収入が747万円以下
学力基準は、評定平均3.5以上

 

学力基準に満たない場合でも、住民税非課税世帯で意欲があれば申し込みできます。

 

貸与月額

国公立
・自宅:45,000円
・自宅外:51,000円

私立
・自宅:54,000円(短大、専門学校、高専 53,000円)
・自宅外:64,000円(短大、専門学校、高専 60,000円)

上記の金額か3万円の選択ができます。

返還方式は2種類から選択

利息がない第1種奨学金の場合、次の2種類から返還方式が選択できます。

・定額返還方式
・所得連動返還方式
所得連動返還方式は、収入・所得に応じて返還額が変動します。

 

有利子の第2種奨学金

家計基準は、収入が1100万円以下
学力基準は、次のいずれかに該当
・成績が学校の平均水準以上
・特定の分野で優れた資質能力がある
・学習意欲がある

 

貸与月額

3万、5万、8万、10万、12万円から選択できる。
私立の医、歯学で12万円を選択した場合、4万円の増額ができる。
私立の薬、獣医学で12万円を選択した場合、2万円の増額ができる。

 

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日本学生支援機構の給付型奨学金

返さなくてよい奨学金です。

給付月額

国公立
・自宅:20,000円
・自宅外:30,000円

 

私立
・自宅:30,000円
・自宅外:40,000円

 

通信制の大学でも利用できます。
・自宅:30,000円
・自宅外:40,000円

 

家計基準
住民税非課税世帯
または
社会的養護を必要とする人(児童養護施設退所者等)

 

社会的養護を必要とする氷魚は、入学一次金24万円の給付の利用ができます。

 

学力基準
推薦基準は高校で定めることになっています。
高校の推薦基準の確認が必要です。

 

給付型奨学金候補者の推薦に関するガイドラインが示されています。
「給付型奨学生採用候補者の推薦に係る指針」
一律の基準による選考でなく、学校の様々な学習活動等の成果を踏まえて学力、資質を評価し選考するとなっています。

 

給付型奨学金の選考対象

以下のいずれかに該当する者
①家計支持者が個人住民税所得割を課されていないこと
(課税証明書に記載の所得割額が0円であること)
②生活保護を受給していること

③社会的養護を必要とする場合は、以下の施設等に入所等していること

社会的養護とは、保護者がいない児童生徒や虐待などにより養護が必要な児童生徒に対して行う養護のこと

・児童養護施設
・児童心理治療施設
・児童自立支援施設
・児童自立生活援助事業
・小規模住居型児童養育事業
・里親

 

③については、日本学生支援機構の推薦枠に関わらず推薦されます。

 

学校の教育目標を踏まえた推薦基準が定められます。
以下の4項目を踏まえて学校の推薦基準が作られます。
①人物
②健康
③学力及び資質
④家計

 

学校によっては、学力や家計が重視されるかもしれませんし、総合的に判断する場合があるかもしれません。

 

申し込み

学校に申し込みます。
必要な書類を学校に提出し、インターネットで手続きをします。
候補となる人は、学校から連絡があります。
入学するまでは、奨学金受給候補者です。

 

高校卒業後、2年以内も対象

高等学校卒業等認定試験合格者や出願者は、直接、日本学生支援機構に申し込みます。

 

他の奨学金との併用

日本学生支援機構の第1種奨学金(無利息)、第2種奨学金(利息あり)のとの併用やその他の奨学金・支援制度、大学の奨学金との併用ができます。

 

国立大学の全額免除を受ける人は、給付額が減額されます。
一部免除、入学金免除、減免等を受けた場合は、減額されません。

 

給付金の振込は4月以降です。

入学前には、奨学金が振り込まれませんから注意が必要です。
多くの大学では、入学金を2、3月に振り込みます。
また、大学によっては、授業料の納入期限が3月末や入学時(4月初旬)というところもあります。

 

入学時特別増額貸与奨学金(利息付)

入学時に数十万円のお金を借りることができます。
金額は、10万、20万、30万、40万、50万円から選択できます。

 

日本学生支援機構奨学金の継続手続き

大学入学後、毎年、継続手続きが必要です。
第1種、2種、給付型の奨学金を継続するには、毎年、手続きが必要です。
日本学生支援機構のホームページ(スカラネット)を使って、在籍の確認や手続きの一部を行います。

 

また、在籍している学校に、奨学金継続願を提出します。
提出しないと奨学金が打ち切られます。

 

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卒業後、返還が苦しくなったら

日本学生支援機構の奨学金は、次の制度を利用することができます。
ただし、返還総額は変わりません。

 

減額返還制度

月々の返還額を2分の1にすることができます。
返還期間は、2倍になります。

 

返還期限猶予制度

月々の返還を先に延ばすことができます。
延ばすことができる期間は通産10年です。

 

私は、返済ができなくなり、自己破産に至っています。