先日、仕事で知り合ったパソコン関係のスクール(専門学校)関係の先生から、求職者支援制度についての話を聞きました。
この制度は、仕事を持たない人がお金をもって、一定期間、職業訓練を行い、ハローワークによる就職支援が受けられます。
23年から始まった制度で、知らない方も多いのではないかと思います。
給付金
職業訓練受講給付金、月10万円+交通費が支給されます。
手続き
・ハローワークで、就職支援計画を作成します。
・月に1回ハローワークに行って、訓練の出席状況を報告する必要があります。
・ハローワークに行かない場合は、それ以降の受給はできません。
訓練期間
3~6ヶ月
対象
雇用保険を受給できない方を対象としています。
雇用保険(失業給付)の受給が終わった後、自営業を廃業した人も対象になります。
また、学校を卒業して、就職できなかった人も対象です。
※ 失業保険は、1974年に廃止され、これに代わって子用保険制度ができました。
今でも、失業保険という言い方が多いと思います。私も、そう思っていました。
私の妻も、雇用保険制度を利用した失業給付をもらいましたが、妻は、失業保険をもらったと言っていました。
訓練内容
基礎コースと実践コースがあります。
お近くのパソコンスクールや専門学校等で募集しています。
終了後は、ファイナンシャルプランナーやコンピュータ関係の資格検定が取得できます。
主な内容
・コンピュータのスキルアップ(ワード、エクセル、ウェブデザイン、インターネット活用、プレゼンテーション、画像処理 等)
・介護
・簿記
・販売知識
・ビジネスマナー、コミュニケーション
・安全衛生
・保険
・不動産
・金融
など
募集しているスクールを調べてみると、パソコン関係が多いようです。
訓練実施機関にも奨励金が支払われます。
この制度では、訓練を実施するスクールにも、奨励金が入ります。
・受講者人数に応じた金額が支払われる。
・受講者が就職すると、一人当たり月に5~7万円、支払われます。
この奨励金がスクールに入るため、スクール側も最後まで、就職した後のことも考えて指導してくれます。
スクール側も就職先等について、情報をたくさん持っているため、受講者に事情やスキル、適性を見て、アドバイスしているそうです。
大手の商社やスーパーの販売、医療事務や建築会社の事務、システムエンジニアなどになった方がいるそうです。
お話しを伺った方からは、熱意が感じられました。
でも、途中で、やめてしまう方も少なくないようです。
厚生労働省の求職支援訓練分野別就職状況(平成27年度)によると、この制度を利用して、就職した人の割合は、50~70%です。
デザイン分野の就職率は、54.1%
営業、販売、事務が61.1%
医療事務が、62.1%
介護福祉が72.9%
ITが59.7%
この数字は、制度を適用した人に対しての割合ですから、各コースで訓練を最後まで受講し、終了した人の就職率は、もう少し高くなります。
お話を伺った先生からも最後まで受講してほしいと話していました。