PTA,ベルマーク運動をやめ、バザーで資金集め

ベルマーク集めをやめた中学校

私が住む地区の中学校では、ベルマーク集めをやめました。
その代わり、学校の設備や教材の購入費用を集めるため、PTAが中心となり、資源回収やバザーなどで資金を集めることに力を入れています。

中学校でやめたのは、費用対効果が薄いからという理由です。
以前から、手間がかかるからと言われていました。

また、同じ地区の小学校でもベルマーク運動をやっているので、小中学校学校に通う兄弟姉妹がいても、ベルマークが小学校に集まりやすくするためだそうです。

ベルマークのしくみ
ベルマークを集めると、1点が1円分として、協力会社から教材や設備を購入することができます。
集めたベルマークを使って、協力会社から教材や設備を購入すると、その10%が他の教育機関や途上国などへの教育援助に使われるそうです。

ベルマーク運動の歴史は古く、保護者の皆さんも、小中学校に通っていた頃にベルマークを集めた経験があるのではないでしょうか。

ベルマーク運動を実施していた頃
私の地区の中学校でベルマーク運動をしていたころは、学校がPTAに依頼し、実施している形でした。PTAの会議などで、校長先生や生徒会の先生から、ベルマークを集めて購入したい物品の話がでます。そして目標の点数が決まります。

その後、ベルマーク運動として、子供たちや保護者に呼びかけをします。
ベルマーク運動後は、PTA室でひたすら作業する

ベルマークを投入する箱は、PTAの委員が作ります。
簡単な箱でもよいのですが、PTAの委員の皆さんは、思いを込めてデコレーションします。
中には、動物の形のものもありました。
その箱を各クラスに設置し、子供たちが、いつでも投入できるようにしていました。

PTA委員が中心となり、呼びかけ用のプリントもPTAの委員が作成します。
印刷作業は学校の印刷機を使うこともあれば、PTA委員の家庭用のものを使うこともありました。
学校では、生徒会の先生や担任の先生もクラスや集会で呼びかけをしていました。

小学校では、集めたベルマークの点数をシールなどでグラフ化して、教室に貼っていました。
どの子が何点集めたか、人目でわかるようになっていました。
学校開放日などでも目につきます。

ベルマークの点数をグラフ化
子供の中には、他の児童が集めたベルマークを盗ったり、不正?な方法で集めたりするようなことがあったと聞きます。

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家庭の経済状況によっては、ベルマークが付いている商品をたくさん買えないこともあります。競争はさせないでほしいという意見がPTAの会議で出て、小学校では、グラフ化を廃止しました。

集まったベルマークは、委員で整理作業をします。PTAの委員になった保護者は、目標の点数になるよう、知り合いなどからも集めようとします。
私がPTAの委員をやったときは、私と妻それぞれの親戚や知り合いなどから、ベルマークをもらっていました。
子供が卒業した今でも、近所から「ベルマークありませんか」とお願いされたり、PTAからちらしがポストに入ったりしますので、気が付いたときに切り取るようにしています。

ベルマーク集めをして、台紙に貼る作業をする
集められたベルマークを財団に送る
手作業で分類して台紙に貼るなどしてから、ベルマーク財団に送ります。
この作業も大変です。

破れかかったベルマークやマーク周辺部を残して破るようにパッケージや箱などから、(切り)取っているものもあります。
パッケージそのままのものもあり、ていねいに、はさみを使って切り取る作業をします。

ベルマークをはさみで丁寧に切り取る
作業中に窓を開けると、ベルマークが飛んで行ってしまい、分類したものがバラバラになってしまったことがあったと他の委員さんから聞きました。

小中学校には、PTA室があったため、作業はいつでもできます。
仕事を終え、作業しにくる委員さんもいました。

家庭に持ち帰って、子供といっしょに作業することもあります。
私自身も小学生のときに作業したことがあります。
当時、目標の点数に達していないと言って、母がベルマーク付きの商品を買ってきてくれた記憶があります。

中学校の方針変更
私がPTAの委員をしていたころは、何人かがベルマーク活動に疑問に思いながらも、学校の方針だし、がんばっている子供たちを応援したいと、皆、手伝っていましたが、その後、中学校が方針を変えたそうです。

ベルマーク運動をすると、学校で物品の購入ができ、さらに、他の教育機関や途上国などへの援助ができます。

私が住む地区の中学校では、学校の設備などをよくするための活動として、PTAができることを話し合った結果、市のリサイクルのしくみを利用したり、バザーを行うことで資金集めをすることにしました。集まった資金で、体育用器具や楽器などを購入しています。

世の中で困っている人のための活動としては、ペットボトルのキャップ集めを行うようになりました。
学校側の意向も取り入れて決定されたそうです。