私の会社で、奨学金の返済を滞納し、裁判になったという社員Aがいました。
別の同僚から、数年前に裁判所に行ったという話を聞き、Aに話を聞いてみました。
私は、Aに私が自己破産しているという話をすれば、本人から話を聞くことができると思い、私の破産体験を話しました。
私も奨学金がきっかけで借金をしたためか、Aも共感してくれたようでした。
Aは、地元の進学校から国立大学に進学し、大学院を出ています。
いつ、奨学金を使ったか、教えてくれませんでしたが、親が手続きをしたため、Aは、借金をしたという意識はありません。
Aは、学校で書類を提出したような気がするが、返済が不要なのか、その後、親が払ってくれるか、奨学金のしくみをわかっていませんでした。
Aのように、奨学金のしくみを理解せずに利用している人は多いと思います。
Aは、就職してから、返済を放置していました。
親と同居していたため、関係の郵便物は、あまり気にしていませんでした。
その数年後、親から離れて、一人で暮らすようになってから、裁判所から実家に郵便物が届き、裁判所に行ったそうです。
その後は、返済計画書に従って、返済をしているそうです。
彼は、結婚せず、返済しています。
それに対して、私は、消費者金融(サラ金)で借りて返済していましたが、それが返済できずに自己破産しています。
Aの部署で働いていた同僚によると、Aは、裁判所に呼ばれてから、落ち着きがなくなり、いわゆる窓際族になってしまったそうです。
仕事上のトラブルが多くなり、同僚とコミュニケーションが取れない状態になってしまいました。
上司が、気にして更生できるよう、業務内容や部署を変え、現在は、ふつうに働いているようです。