免責決定したけど、自己破産手続きで借金、自己破産するにもお金がいります(自己破産体験23)

免責が決定(借金が帳消し)しました。
これまでを振り返ってみます。

自己破産前の弁護士へ相談準備期間、約半年
自己破産手続き期間、約10ヶ月

免責決定後、菓子折りを持って弁護士事務所に月々の弁護士費用を支払いに行くと、これまでの資料のコピーをいただくことができました。

この資料を基に収支などを振り返ってみます。

破産手続きは、夫婦で行うと費用が安くなる

私たちは、夫婦で借金をしました。
弁護士からは、夫婦そろって自己破産することを勧められました。
理由は、
・夫婦共有財産がある。
・夫婦どちらか一人が破産しても、取立てはもう一人に行く。
仮に離婚したとしても、取立てが無くなるわけではない。
・同時にやれば、破産手続きにかかる費用が安くなる。

借金は、完全に帳消しにはならない

私は、弁護士にお願いし、破産手続きをすれば、借金が帳消しになると思っていました。
これは、大きな誤算でした。

事前の調査や弁護士への相談では、もう少し安い予定でしたが、実際には倍以上に跳ね上がりました。

弁護士費用と破産手続き予納金

費用の安い少額管財 → 管財事件

500万円の借金でしたが、弁護士の想定では、少額管財だろうと考えていました。
しかし、破産手続き申立書を提出したところ管財事件として、申立書が受理されました。
管財事件になったことで、弁護士費用と、破産手続きに必要な予納金が増えました。

自動車

仕事で使うため、自由財産拡張の申立てをしましたが、回収の対象となった。
取られない予定でしたが、取られてしまいました。

業務で使用する機械工具

車と同様、仕事で使うため、自由財産拡張の申立てをしましたが、回収の対象となった。
浪費と判断されました。
思った以上にお金が必要で、私は、自己破産手続き中に借金をしています。
まだ、残りを支払っていません。

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自己破産の手続きにかかった費用

これまでの資料を元に金額を示しますが、大体の金額です。

破産手続き開始時(弁護士作成)と第1回債権者集会、第3回債権者集会(破産管財人作成)で、財産目録の金額が異なっていました。
裁判所の指示で、財産目録に修正が入ったためです。

生命保険の解約返戻金など、自分で手続きをして、弁護士に渡したものは、金額の確認ができるのですが、弁護士や破産管財人が手続きしたものは金額の確認ができませんでした。

借金の額と自己破産で支払った金額

借金した金額 約500万円
破産手続きで支払った費用は、二人分で約250万円でした。

事故破産するにもお金がかかります。

支払った金額の内訳

弁護士費用    約85万円
破産手続き予納金(手続き費用+破産財団)約60万円
破産財団     約105万円

破産手続き前には、主に預貯金や保険の解約返戻金で支払い、
残りは、裁判所の指示で車や所有していた物品などを売却し、支払いました。

破産財団

事前に支払ったお金や車などを売ったお金が破産財団の口座で管理されます。
この破産財団から①債権者への分配金額と②破産管財人の報酬が決められます。
分配の比率は、大体、上の図のとおりでした。

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自由財産拡張の申立てが、認められていた。

弁護士事務所でもらった資料と債権者集会で配付されて資料を付き合わせると、自由財産の拡張の申立て(債権者分配用として取らないでほしい)がいくつか認められていました。

自己破産で取られなかったもの

電話加入権 3,000円
アパートの敷金 約20万円
仕事で使用する機械工具 約25万円
仕事で使用する参考書 約1.5万円
こども共済保険 金額不明
退職金 約15万円

ある破産者の方のブログで、2~300万円の借金で自己破産するのは、やめたほうがよい。
と書かれていました。
私も最後まで終わってから、ようやく、その意味が分かりました。

現金以外で、自己破産で取られたもの

・FXの運用金(破産手続き前に現金化し弁護士へ)
・生命保険解約返戻金(破産手続き前に現金化し弁護士へ)
・預貯金(破産手続き後、引き出して、破産財団へ)
・車と自動車保険解約返戻金(破産手続き開始後、破産財団へ)
・仕事で使う機械工具 約20万円(破産手続き開始後、破産財団へ)

過払い金は、回収不能だった

過払い金は、弁護士の調査で、回収不能であることが分かっていましたが、破産手続き後も破産管財人が調査をしています。
調査に時間がかかるようで、弁護士、破産管財人どちらの調査も半年ほどかかっています。

自己破産手続でも借金

今回、自己破産の手続きや生活のために、親戚や知人からに135万円の借金をしており、月々、返済をしています。
弁護士費用も月々、10,000円返済しています。

自動車は、モータースのオヤジが一旦、購入してくれ、私がその車を借りている形になりました。
モータースのオヤジの好意で、自分が乗っていますが、購入金額分や名義変更などの手続きにかかる費用を月々返済しています。
その2年後に、車の代金をすべて返すことができました。