破産手続き中の生活②第1回債権者集会後(自己破産体験20)

自己破産は、借金がすべて帳消しにならないことが、この頃によく分かりました。

すでに、弁護士費用や裁判所への予納金、破産財団への追加などで、約200万円払っています。
一部は、保険の解約返戻金や車を売却したお金です。

こんなに払うということ知らずに破産手続きを始めてしまったため、借金をして支払っています。

この借金は、実家や親戚、知人などからです。
車は、モータースに月払いで返します。

第1回債権者集会の翌日、銀行口座の預金を下ろして、親戚などから借りたお金の一部を返しました。
車を買ってくれたモータースにも、一部のお金を返しました。
すべて、返すことができないため、残りは、月々、返しています。
弁護士費用の残りの支払いは、すべての手続きが終了してからでよいそうです。

※自己破産の手続きでは、自己破産前の財産は、破産管財人によって公平に債権者に分配されますが、手続き開始後に得たお金の使い方は、破産者の自由です。

妻が会社をクビになる

第2回の債権者集会までの間に、妻は、会社をクビになり、収入が減りました。
妻の会社に新人が入ったためということですが、クビを予定して、新人を雇ったように思ったそうです。
自己都合で退社ですが、よくある退社に追い込まれたようなものでした。

破産手続き前、妻は年に1,2回程度の休暇を取っていましたが、弁護士へ相談してから、休む機会が増えました。
破産管財人が突然、家に来るということで、妻も突然の時間休を取ったり、休んで破産関係の手続きなどを行っていて、月に3日ほど休むようになったため、上司の態度が変わったようでした。
休暇の理由も、うそを言うしかありませんでした。

「子供が・・・」という理由に対して、
上司は、「あなたがいなくても子供は生きていけます。」
「家族と会社、どっちが大事なの?」

というようなことは、前からあったそうです。
これまでに何人も、この上司に付いた社員、特に女性が辞めていったそうです。
私の会社でも、同じように「おまえががいなくても家族は死なないだろう」と言われたことがありました。
どこでも同じようにことをいう上司がいると思っていました。

この1年、さらにエスカレートしていて、いじめに近い状態だと知りました。
ほかにも作成した資料を隠されたり、業務上の問題を一人のせいにされた等、毎日、妻から聞くようになりました。
資料作成は、何度も私が手伝っています。
徹夜でつくった資料をゴミ箱に捨てられ、その上、1時間で新しいものを作れと言われたこともあったそうです。
物品の発注などで、上司が発注中止を指示したのに、納入されていないと文句を言われ、代替品を車で買いに行くこともありました。

妻は、無給の残業で毎日10時頃に帰るし、休日出勤や休日の持ち帰り業務が多い会社でした。
借金返済のため、がんばっていたようでしたが、年齢や精神的にきつく、体を壊しそうでしたので、私からも退職をすすめました。
奇しくも、妻の会社のオーナーは、弁護士(自己破産でお世話になっていつ方ではありません)でした。
法律を知っている人は、抜け穴もよく知っています。
ギリギリのことをやっていると感じました。

その後、妻は、パート勤めです。

 

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年末年始、年度末、年度始めはお金が要ります

破産手続き期間中に年を越しています。新年度も迎えました。
この時期は、お金が要ります。

お年玉

お金がなかったため、まず、実家に行き、子供がお年玉をもらいます。
その後、子供のお年玉を借りて、親戚の子供たちにあげました。

入学、就職祝い

入学、就職祝いは、一人当たり、1万円です。

 

新年度は、子供の教材などにお金がかかります。

公立ですが、新年度は、数万円くらいかかるため、親同士のネットワークや学校のリサイクル販売を利用します。
子供もお金がないことを分かっていて、教材などを部活の先輩から融通してもらっています。
問題集には、答えが書いてあるものもあり、親としては、困ってしまうものもありました。

 

結婚式出席、葬儀参列

結婚式や出産のお祝いなどもあります。
自己破産手続き中、同僚、知人の結婚式、出産がそれぞれ2件ありました。
私は、1件あたり、1~3万円です。

葬儀は、いつやってくるか分かりません。
不謹慎ですが、冬は葬式が多くなります。
毎週、通夜や葬儀にに行くという月もありました。
香典のお金がなくて、借りたこともありました。

数年前、祖父、祖母の葬儀の際、香典袋の中にお金が入っていなかったことがありました。
疑いたくはないのですが、この方の生活の様子を知っていましたので、今の私のような境遇だったのかなと思いました。

 

クレジットカードの代わりにデビットカード

預貯金が使えますが、クレジットカードでないと支払えないサービスがあります。
ATM手数料も、高いと感じます。
私たちお金が無い者は、少しずつしか出し入れができないため、何度も利用することになり、総額では、大きな金額になってしまいます。

私は、VISAデビットカードを作りました。
デビットカードは、クレジット機能がありませんが、クレジットカードと同様に使えます。
ただし、使った金額が即、銀行口座から引き落とされます。

自己破産者でも、作れます。
ジャパンネット銀行は、破産者でも作れました。
楽天銀行、東京三菱UFJのデビットカードは、申込みをしても返事すらありませんでした。

クレジットカードがつくれない、審査落ちする。破産者が持てるクレカがあります。
自己破産者、ブラック登録者が持てるカードは、デビットカード 自己破産すると、いわゆるブラックリスト(信用情報機関の事故情報)に登録され、クレジットカードがつくれません。 未成年でもカード審査に通らない場合があり、つくれるカードは限ら...

 

ふろ水の節約

私は、仕事のため、最後に入ります。
残ったお湯が10cmくらいでも、足し湯や沸かし直すことはせず入ります。
冬はきついです。

 

トイレ水の節約

古いアパートです。
最新の節約型では、ありませんから、タンクにはペットボトルを入れています。
私一人のときは、小の場合、数回まとめて流しています(汚い話ですみません)。
大を溜めることはしていません。

 

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