ちり紙交換と汲み取り式トイレ

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古紙回収は儲からない

子供が通った学校の古紙回収のお手伝いをしました。
私の住む町内では、学校の廃品回収を含めると年に2、3回行っています。
以前、PTAの委員をやっていたこともあり、何度か参加しています。

 

廃品、古紙回収業者さん

学校で古紙を集め終わると、古紙や金属を集める業者が来てくれ、持って行ってくれます。
空き缶、ビン、古紙はトラックで、段ボールはパッカー車を使って持っていきます。

奥様方数人といっしょに、空き缶をトラックに積んだり、パッカー車に段ボールを入れる手つだいをしながら、業者さんとお話ができ、最近、儲かっているかどうかや、ちり紙交換などについて聞いてみました。

金属関係を集めている業者さんは、北京オリンピック前より悪くなったと言います。

古紙回収業者さんは、古紙の価格が下落しており、儲からないと言います。
学校や町内会による廃品回収では、市からお金をもらっているとのことでした。

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ちり紙交換

奥様方から、ちり紙交換や昔のトイレについての話題になりました。

以前、ちり紙交換車が回っていたけど、最近はやってないのかどうか古紙回収業者さんに聞いてみました。
業者さんによると、新聞や雑誌をちり紙やトイレットペーパーと交換すると、儲けは出ないそうです。

 

「毎度おなじみのちり紙交換車でございます」

「毎度おなじみのちりがみ交換者でございます。古新聞、古雑誌、段ボール、古着、ぼろきれなどがございましたら、お声かけください。」

とスピーカーを付けたトラックが街中を走っているのを見かけたことがありませんか。

近寄って手を振ったり声をかけたりすると、古紙業者は、こちらが渡した古紙を量りにかけ、トイレットペーパーやちり紙に交換してくれます。


交換してくれるちり紙やトイレットペーパーの量は、古紙の価格にもよりますが、古紙10kgでトイレットペーパー1個くらいだそうです。
昭和の時代は、もう少したくさん交換できたそうです。

ちり紙交換車は、1990年代に見かけなくなりました。
古紙価格の大暴落があったそうです。
2000年代に入ると、中国での古紙の需要が高まり、再び、ちり紙交換車が走るようになったそうです。

 

古新聞、段ボールが盗まれる。

私たちが廃品回収をやっていると、市が依頼した業者とは別の業者が先にやってきて、各家庭の軒先、玄関先に置いた古紙が盗まれたことがありました。

住民たちも「ご苦労様」を声をかけた相手が泥棒だったということがあり、後に回ってきた関係者が声をかけて、盗まれたことに気付きます。
こちらは、依頼した業者かどうか、見分けがつきません。

スーパーや家電店の裏側に置いてある段ボールなども盗まれることがあるそうです。

話をした古紙業者さんによると、盗む側も古紙回収の日や地域をよく知っているそうです。
泥棒業者は、軽トラックなどで、住宅街をグルグル回って、出された古新聞などを持っていくそうです。

最近では、盗まれないように、できるだけ学校の校庭や空き地などに持ってきてもらうようにしています。
授業参観など、学校に親が集まるような日に資源回収、廃品回収を行うようにして、盗難をふせぐとともに、効率よく作業をすすめます。

 

学校の資源回収、廃品回収

実施すると、学校には市から補助金が入ります。
実施にかかる費用は税金から支出されます。
PTAやそのOB、子供たちは、学校のためと一生懸命集めてくれます。

市が奨励しているので、多くの自治体で行っているようです。
多くの人が参加しますから、日本の古紙回収率は高いと聞きました。
また、学校で行うことで、子供たちや地域のリサイクルに関する意識が高まります。

雑誌や古本は、ブックオフに持っていくほうが高く売れます。

私の町内では、PTAの委員が古紙と売れそうな本を分別し、売れそうにないものを古紙業者に渡します。
ワゴン車2台分の本をブックオフに持っていったところ、数万円になったことがありました。

古本を持ってきてくれる人の中には、高く売れそうな本を学校の資源回収日まで取っておいてくれる人もいます。

同じように、ビールの空き缶(アルミ製)やペットボトルとその蓋を溜めておいてくれる方もいます。

 

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塵紙「ちりがみ」「ちりし」「おとしがみ」

ちり紙交換車のスピーカーから「ちりがみこうかん」と言っているので、「ちりがみ」と思っていましたが、「ちりし」と読む人もいます。

 

「おとしがみ」

汲み取り式トイレで使われるから、「落とし紙」と呼ぶ人もいます。
話の輪の中にいた男性は「ちりがみ」「ちりし」が多いようでした。
女性は、「ちりし」「おとしがみ」が多いようでした。
年配の女性で「おとしがみ」を使う方がいます。

昭和の時代、トイレには、A4のレターボックスのようなものが置いてあり、その中にちり紙が重ねておいてありました。

 

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ポットントイレ

ポットン便所(トイレ)、ボットン便所(トイレ)、ドッポン便所、汲み取り便所などと呼ばれました。

現在は、水洗トイレが主流ですが、昭和の時代は、汲み取り式の便所が多くありました。
汲み取り式便所の多くは、排泄物が、そのまま1~1.5mくらい下に落下するような構造になっていました。
外には、臭いを出すための臭突(煙突のような構造)が付いていました。

便器から下を見ると中は暗く、夏はウジ虫が動いているのが見えます。
当時、ウジ虫を殺すため殺虫剤「クレゾール」を使っていました。

真っ暗なトイレですと、下から手が出てきそうですし、落ちたらひどいことになりそうで怖い思いをしたものです。

ものを落とすと手が届かず拾えません。

昆虫用の捕虫網などを使えば拾えますが、拾ったものを使う気がしないと思います。

ある程度、排泄物が溜まるとバキュームカーで吸い取ってもらいます。
落とし物は、バキュームカーに詰まりますから、業者さんに申告します。

 

合宿や修学旅行は、「チリ紙持参」

昭和の時代、私は小学生でした。
当時、学校での寝泊り合宿やキャンプ合宿などに参加した際、自分で使う分のチリ紙を持参するように指示がありました。

チリ紙が濡れないよう、数センチ分のチリ紙をポリ袋に入れて持参した覚えがあります。
合宿に参加する人の中には持ってこない子がいたり、お腹が緩かったりして、先生が「誰かたくさん持っている人いない?」と聞いてきたことがありました。

時代が変わり、チリ紙、ティッシュペーパーが併記されたと思います。
現在は、いずれも持参する持ち物として記載されることはないと思います。

 

ちり紙は、どこで売っている

ちり紙愛好家もいて、令和の時代になっても、スーパーや薬局で手に入ります。
ネットでも購入できます。

コロナウイルス感染症のデマでトイレットペーパーが、お店から無くなったことがありましたが、「ちり紙」は無くならず、売っていました。

駅の自販機で売っている。
ほとんど見かけなくなりましたが、数年前に出張先で見たことがあります。
「トイレの中に紙はありません」と自販機に書いてあったように思います。

 

ちり紙の質

材料は、和紙の一種だそうです。
古紙から再生したちり紙の中には、漫画や新聞記事が読めるものもありました。
また、ゴワゴワしていたり、硬かったりして、おしりが痛いものもありました。

鼻をかむときも痛いです。
チリ紙をよく揉んでから使いました。

新聞などといっしょに入ってくる広告も、今のように上質のものではありませんでした。
私の家庭だけかもしれませんが、チリ紙が無い時は、その広告を揉んで、トイレで使うこともありました。

ちり紙用ゴミ箱

水洗トイレになったころ、水に溶けず、流れにくいチリ紙もあり、使用済みのチリ紙を捨てる箱が置いてあるトイレもありました。

今では、水洗トイレに流せるものもあります。

チリ紙は床を拭くのにちょうどよい

床にこぼした液体やペットの小便などを拭き取るのに使いやすいです。
こぼれた液体の量を見て、どの程度のチリ紙が必要か判断したら、すぐに必要分だけ手に取ることができるのがチリ紙のよいところです。

ティッシュペーパーだと、必要な量を取り出すのに時間がかかります。

介護施設などで使われています。
私の妻が以前勤めていた施設では、毎月、一定量を仕入れていました。

チリ紙の代わりにキッチンペーパーを使う。

キッチンペーパーをチリ紙のように、床拭きやペット用として使っている人もいました。
ロール状になったキッチンペーパーを、ミシン目で切って重ねて置いて置くそうです。
そして、床に液体がこぼれたり、台所で必要になったとこに使っているそうです。

チリ紙は、濡れると破れて、くっついてしまいます。

キッチンペーパーは、濡れても破れにくいため使いやすいそうです。

キッチンペーパーは、100円ショップでも売られていて、PTA役員の奥様方は安く購入できると情報交換したいました。