新聞奨学生は、給料と給付型奨学金(500万円)の両方がもらえる

新聞奨学生、給料と返さなくてよい奨学金がもらえる

ご存知のように新聞配達をして、その給料をもらい、さらに返さなくてもよい奨学金が支給されます。

無償で寮や宿舎に住めます。古い建物もあるようですが、冷暖房完備の個室が無償で提供される新聞奨学生もあります。都市部で働くことが多いため、地方で自宅から大学に通うより、お得かもしれません。

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全国五大紙の奨学金制度

全国五大紙は奨学金の制度があります。
・毎日新聞
・朝日新聞
・読売新聞
・産経新聞
・日経新聞
東京新聞でも、奨学金があります。

 

日本学生支援機構JASSO
奨学金といえば、日本学生支援機構JASSOの奨学金があります。
日本学生支援機構にも返さなくてもよい給付型の奨学金がありますが、月々の支給額は、2-4万円くらいです。これだけでは、授業料をまかないきれず、貸与型と併用するかアルバイト等をする必要があります。また、給付を受けるためには、高校生のときの成績や経済状況から選考されますから、給付を受けられるのは、ほんの一部です。

 

大学の奨学金
各大学にも給付型の奨学金や一部免除になる制度があります。
大学の奨学金の多くは学業成績が考慮され、成績が悪くなると給付がストップします。

 

財団等、団体の奨学金
返さなくてもよい給付型の奨学金として、公益財団法人等の団体のものがあります。
こちらも年間、数万円のところが多いです。

給付型の奨学金でも学費がまかなえない
日本学生支援機構や団体の奨学金を利用しても、月数万円では、学費が払えないため、借金をしてしまう可能性があり、卒業後も、それを返しながら生活することになるかもしれません。

新聞奨学生、新聞配達は女性も可能です。

新聞奨学金なら借金する可能性が極めて低い
新聞奨学生は、給料をもらいながら、奨学金を得ることができ、返す必要がありません。
しかも奨学金の額が大きく、これで学費をまかなうことができます。

また、入学前に無利息でお金が借りられます。

給付型奨学金の多くは、退学した場合、それまでもらった奨学金を返さなければならず、新聞奨学生も同様に、学校を退学し、新聞配達を辞めた場合は、返還します。

理工系は新聞奨学金を利用するのが難しい?
また、朝刊、夕刊を配達するコースを選択した場合、時間の制約が大きいので、長期実習や土日、夏休み等も授業がある理工系、水産、保育系などの学校では両立が難しいかもしれません。理工系でも情報関係なら両立していけそうです。

朝刊だけのコースもありますから、理工系でも可能だと思いますが、4年生になると厳しいかもしれません。苦学生に対して考慮してくれる学校や研究室、教授もいると思いますので、研究室を選ぶときなどに相談するとよいと思います。

各新聞社の新聞奨学金のページに対象大学が書いてありますが、理工系の大学も含まれていますから確認するとよいと思います。

一方、入会できる条件として、明確に学校の学部などを示している新聞奨学会もあります。

新聞の勧誘、セールスはいりません。苦学生でもダメ

集金が苦手な人もいると思います。
集金業務がないコースもあります。
また、新聞の勧誘については、ノルマを課されることはないそうです。

新聞奨学生は定員がある
新聞奨学生を利用する場合、早めに申し込みが必要です。
定員が決まっていて、定員になり次第、締め切られます。
高校3年生の夏休み明けには、決めたほうがよいと思います。
大学に合格してからの申し込みでは間に合わないかもしれません。

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新聞奨学金は、返さなくてもよい給付型の奨学金

新聞奨学金は、月、5~12万円、年間、100~130万円程度
4年間で、400~520万円くらいです。

金額は、各社、ほとんど同じです。
給料と奨学金だけを見れば、学費を払うことができ、暮らしていけそうです。
また、ほとんどの学校で支払いが必要な学費を支払うことができそうです。

学生は、学校に入学したときに奨学金をもらって(借金をして)学費を払います。
その後、新聞配達をして働くことで、その借金を返済するという制度と考えてよさそうです。
毎月、新聞店が、学生が働いた分の一部を学生に給与として支給し、残りを学生の奨学金分(借金)として元締めである奨学会に払います。
新聞奨学金は借金や自己破産につながらない

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学費貸付制度(前借り制度)無利息

すべての新聞奨学会、育英会で、借りることができます。
金額は、奨学金の限度額までが一般的です。
貸付制度を利用した場合、1年後に奨学金等で返済したり、卒業までに返済したりします。
日経のように限度額を超えて借りることができる場合もあります。
限度額を超えた借り入れは、卒業時に返済します。

大学では、入学金や施設設備費等が入学前の2、3月に支払う必要があります。
入学前や入学後にお金を借りられるかどうかです

大学の入学金や施設設備費は、合わせて数十万円~100万円近くになることもあります

また、大学入試の受験料は、1校数万円です。
試験会場が遠方ですと宿泊費や交通費も必要
複数受験すると、かなりの金額になりますから、受験から入学まで100万円前後のお金が必要になります。

日本学生支援機構JASSOの場合、最初の支給が5月になりますから、入学金や最初に支払う授業料を準備する必要があります。

入学金と施設利用料を用意するために借金する方もいますが、利息がかかります。

途中で辞めた場合は、奨学金を返還する

途中で、新聞配達を辞めた場合は、支給済みの奨学金を返還する必要があります。
新聞奨学金だけでなく、他の給付型の奨学金も同様です。

新聞奨学生の給与

給料は、月額、10~17万円
配達コース等により、金額が異なります。

主なコース
A:朝刊、夕刊の配達、不随業務(集金、チラシの折り込み等)
B:朝刊、夕刊の配達(不随業務なし)
C:朝刊、付随業務あり

毎日:A:約16万円,B:約12.6万円,C:約12.3万円
朝日:A(朝夕,チラシ,集金等):約15.5万円,A(朝夕,チラシ等):約12.9万円,Cコースなし
読売:A:約16.9万円,B:約12.3万円,C:約12.1万円
日経:A:12.65万円以上
産経(東京):約12万円(朝刊のみ、夕刊配達なし)
産経(大阪):A:約13万円,B:約10.6万円,C:約9.5万円
東京:A:約13.5万円,B:約12万円,C:約11.2万円

東京:東京新聞、中日新聞グループ
※産経新聞の東京本社管内は朝刊単独紙のため、朝刊のみの配達です。

賞与、特別手当
毎日、朝日、読売、日経は年2回

貫徹奨学金
1年間勤めると、年度末にもらえます。
産経(東京):18万円
産経(大阪):15万円

報奨金、卒業祝い金
日経は、返済免除の奨学金限度額と実際にかかった学費との差額を報奨金として卒業時に支給します。
読売:4年制大学卒業時に30.5万円
新聞奨学生は、毎日働くので、推薦状がもらえる

通学定期補助
3500~5000円
毎日:5000円まで本人負担、それ以上は補助される。
朝日:5000円まで本人負担、それ以上は補助、上限5000円
読売:3500円まで本人負担、それ以上は補助される。
日経:5000円まで本人負担、それ以上は補助、上限5000円
東京:5000円まで本人負担、それ以上は補助、上限5000円

新聞奨学生の対象者等

4年制大学だけでなく、短大や高専など。
予備校、通信制も可能なところがあります。

新聞奨学生の休日

4週4休(4週間で4日休み)
4週6休(4週間で6日休み)
コースによって異なります。
その他、有給休暇があります。

1990年に過労死があったり、学生の配達員が減ってきたりしており、以前に比べ、労働環境が改善されているようです。

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業務について(拘束時間)

朝刊は、午前3時くらいから6、7時くらいまで
夕刊は、午後3時くらいから午後5、6時くらいまで
不随業務として、集金やチラシ配りなどがあります。

このため、授業に出られるのは、午後1コマくらいまでです。
授業のコマ数が多い学部や実験が多い理工系では、単位が取れないものが出てくるかもしれません。
卒業できるよう計画的に単位を取ります。

大学では、土日や長期の休み、夜間などに、資格取得や特別講義などを実施しますが、このような講義に連続して出席することが難しいです。

サークル活動は不可能だと思います。

宿舎、寮が無料です。

すべての新聞奨学会、育英会で、無料の個室が用意されています。
自宅に住み、新聞配達をができるコースもあります。

全室、エアコン、クーラー完備と書いてありますが、一部に無い部屋があるようです。
日経は、すべての部屋に完備と書かれています。
シャワー室があるが、湯船に浸かりたい場合は、銭湯を利用するケースもあります。
洗濯は、一部で近隣のコインランドリーを利用するケースがあります。

食事

毎日:あり(食費29000円は給与から控除)
朝日:あり(食費29000円は給与から控除)
読売:あり(食費29000円は給与から控除)
日経:あり(食費29000円は給与から控除)
産経:各自で自炊、外食
産経:各自で自炊、外食
東京:各自で(食費ありの販売店は29000円を給与から控除)

都市部で働く

募集は首都圏がほとんどです。
団地などが多いところは、会談の上り下りもあり、若手の労働力が必要です。

新聞奨学生は、団地が多いところの新聞配達をする
都市部では、大学などの学校も多く、宿舎を用意してくれている販売店が近くにありますので、学業との両立がしやすと思います。
都市部で下宿を借りるとなると月数万円の負担となりますが、新聞販売店が用意した無料の宿舎なら、こうした負担が軽くなります。

学校の近くは、複数の人が希望しますから、選べないこともあります。

主な募集地域
札幌、仙台、東京、神奈川、千葉、埼玉、大阪、名古屋、岡山、広島、福岡

 

奨学会

朝日新聞奨学会、毎日育英会等に入会することになります。
入会後、奨学会や新聞育英会を通じて、各新聞販売店で契約することになります。

 

新聞奨学生の特典

金銭面や生活面だけでなく、卒業時のプレゼントとして、スーツなどがもらえるようです。
読売、日経:4年生で全員海外旅行研修あり

 

その他

私の会社にいる元新聞奨学生に聞きました。

20年ほど前ですが、自分が担当する地域の集金で、支払が滞る世帯が出ると担当者が立て替え払いすることがあると聞きました?
それは無かったと言っていました。販売店が対応してくれていたそうです。
ほとんどが口座振替等になっているそうです。

勧誘の業務がある?
転居してきた世帯にチラシを入れることはありますが、ノルマはないそうです。
セールス業務が苦手な人もいます。昔のような強引な形での勧誘はないそうです。
新聞奨学生、強引な勧誘、セールスはない
未配達や遅れがあるとペナルティがある?
再度、配達しに行き、その家庭の方に謝ったそうです。
学校に行った後に分かった場合は、販売店の方が配達に行ってくれたそうです。
都市部では、抜き取りも考えられます。道路から近いところで抜き取りやすい構造の家があります。

新聞の配達時間が指定される世帯がある
状況にもよりますが、難しい場合は、店主と相談し対応したそうです。

宿舎は?
2年目までは、畳が傷んでいる部屋で、流し、トイレは共同でしたが、冷暖房はあったそうです。
3、4年目は、先輩が卒業して出ていくので、きれいなアパートに移ったそうです。

バイクの免許が必要?
バイクの免許は自己負担でした。
免許がない人は、自転車の貸し出しがありますが、原付免許は、すぐに取れるので、入学前に、全員、取得しているそうです。

新聞奨学生、店主がやさしい

販売店、配達区域は選べるか?
希望は聞いてくれるが選べないそうです。
中には、年度の切り替わりの時期に相談にのってくれ、別の販売店に変わった学生もいるそうです。
30分程度なら、慣れたところのほうが居心地がいいので、希望があっても「このまま、変わらなくてもいいか」と続ける人が多いといいます。