テープ起こし・文字起こしは、時給100~300円。時間がかかるわりに稼げなかった

テープ起こしは、効率が悪く稼げない

下記の記事の内容は、2014年以前に経験したものです。

テープ起こしのお仕事
私が経験したのは、自分で会場に行き録音してくる作業と、録音したものを文字データにするものでした。私は、業者の店舗で仕事をもらいました。

クラウドソーシングでも、テープ起こしの仕事を見つけることができます。
クラウドソーシングなら、仕事内容を確認してから申し込むことができます。

クラウドソーシングのお仕事の多くは、現地で録音してくるものはほとんどないため、自宅などで効率よく稼げるのではないかと思います。
パソコンが得意な方、タイピングが得意な方は、時給、600~2,000円くらいになるのではと思います。
案件を見ると、取り組みやすい仕事も多いです。

クラウドソーシングで月15万円稼ぐ

 

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テープ起こし・文字起こしは、時間がかかるわりに稼げませんでした。

テープ起こし・文字起こしとは、講演会や会議などの内容を録音し、紙上で読めるようにすることです。
以前は、カセットテープレコーダーに録音してから、これを行っていたため、テープ起こしと呼ばれます。お仕事を探す際、「テープ起こし」「文字起こし」のキーワードで検索すると出てきます。

テープ起こしのバイトは稼げるか

このお仕事は、1時間分の講演内容をワープロで打って、電子化します。講演1時間あたり、2,000円~3,000円くらいです。ワープロ打ち作業にかかる時間がお金になるのではありません。

このお仕事を提供してくれる業者は、お客さん(文字にした原稿がほしい人)から1時間あたり2~3万円くらいで請け負っています。

業者から録音済みのデータを、あなたが受け取って、それを電子化し、そのデータとプリントアウトした原稿を業者に渡します。クラウドソーシングなら、データを送信することが多いです。

現地の会場で録音
時には、あなた自身が講演会場に行って、録音することもあります。
この場合は、交通費等を含めて、6,000~8,000円くらい受け取ることができます。

あなたが車で行った場合、駐車場代を出してくれない業者もあります。
自家用車で行った場合、事故などがあっても、補償はありません。
公共交通機関を利用したほうがよいと思います。

会場で録音する場合、自分も講演を聞き、内容をメモしておくと、後で編集の助けになります。
時刻とキーワード等をメモしておくと、編集時にボイスレコーダーを再生するときに場所が特定しやすいです。

対談形式など、話し手が2人以上の内容をテープ起こし・文字起こしする場合もあります。
誰の発言かを記録しておきます。
これをしないと、録音データだけでは、誰の発言がわかりません。

AIを使った最新の機械でも、間違うことがあるそうですから、必ずメモします。

 

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テープ起こし・文字起こしのための録音機器とコンピューター

コンピュータや録音機器は自分のものです。
業者に言えばボイスレコーダーを貸してもらえますが、慣れたものの方が作業性がよいです。
ボイスレコーダーは、1000円程度で購入できます。

USBでコンピューターに接続できるものが、接続が簡単だと思います。
以前、ソニー製のボイスレコーダーを貸してもらったことがありますが、パソコンに接続して読み出すための専用ソフトウェアが必要で、それをインストールしたら、パソコンの動作が重くなってしまいました。
そのボイスレコーダーを貸してくれた業者さんのところに行けば、ソフトウェアのCDがありましたが、時間と交通費を考え、自宅でインストールしました。

このブログをお読みになっている方は、私のように低性能なパソコンで、通信環境もよくないかもしれません。

スマホで録音

スマホ用の録音アプリも多数出ています。
レコーダー、ボイスメモ、ボイスレコーダー、音声メモ等で検索します。
最初からスマホに入っていることもあります。

スマホをレコーダーとして使う場合、データ容量に注意してください。
録音の形式によっては、すぐに一杯になってしまいます。
講演を録音しに行って、途中から録音できなくなると困ります。

専用のボイスレコーダーで録音

専用のボイスレコーダーは、1000円くらいから売られています。ワゴンセールで500円くらいのものを見たことがあります。
スマホが世に出る前は、1万円以上しましたが、現在は、スマホで録音できるため、ボイスレコーダーは手ごろな価格で購入できます。

安いものは、録音時間が短いものがありますから注意してください。
記録時間が、数十時間あれば、お仕事ができます。

 

外付けマイク
外付けマイクがあると音を拾いやすいです。

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効率が悪く稼げない。

このバイトは、稼げないというより、効率がとても悪いです。

録音された内容をボイスレコーダーやスマホ、パソコンで再生するのですが、録音状態が悪いと聞き取れなくて、何度も戻しては、ワープロ打ちを繰り返します。

また、専門的で特殊な内容だと専門用語が分からないため、調べながら作業します。
「えー」とか「あー」とかというような口癖や語尾をどうしらたよいのか?

業者に質問すると、業者がお客さん(テープ起こしの依頼者)に聞いてから返事が返ってくるため、無駄な時間が生じます。
場合によっては、翌日、数日後になることもありました。

話手によっては、言葉があいまいで、よく分からない場合があったりします。

 

数人で行う対談や会議
数人で対談のような形式、会議形式だと、録音内容だけでは、誰の発言なのかさっぱり分かりません。

ビデオがあればよいのですが、ビデオ撮影ができないことが多いです。
また、配布資料は、講師紹介のみで、内容が分からないこともあります。

対談形式の場合、必ず現地で誰の発言かメモを取っておきます。
断片的な内容でも、後でボイスレコーダーを使って、つなげることができます。

 

対談形式は、ビデオ撮影したものを見ながら文字起こしをしても、2、3倍の時間がかかります。
私は、3人の対談形式の文字起こしを経験したことがありますが、録音したものを聞きながら、誰の発言なのか、どんな状況で発言しのか迷ったときは一旦、音声の再生をストップし、ビデオを見て確認して行いました。ビデオを何度も戻して文字にしましたので苦痛でした。やる前は、ビデオに入っている音声があるから、ビデオを見ながら文字起こしをすれば、音声データだけでやるより簡単にできると思っていましたが、ビデオの音声がよく聞き取れず、時間がかかりました。

講演会場では、ビデオ撮影が禁止のところもあります。私の場合、主催者が業者に文字起こしを依頼し、私が業者からもらった仕事です。

対談形式は、大変な作業ですから、クラウドソーシングにもお仕事があるかもしれません。

10分講演内容に1から2時間の作業時間,90分なら9~18時間

同じところを何度も繰り返して聞きながら、時には業者に確認しながら作業をするので、10分の講演内容を打ち込むのに妻は2時間ほどかけていました。

私は、妻よりワープロ打ちに慣れていると思うのですが、10分の講演内容に1時間くらいかかりました。

専門用語がたくさん出てくる内容のものを手伝ったことがありました。
専門用語を、一つ一つを調べながらやると、10分程度で、2時間かかることもあります。

二人で調べながら、10分の内容に2時間かけたこともあります。
一人だと、単純計算で4時間かかります。

はっきりと言葉が分かるような話し方をしてくれる話し手なら、すぐに調べることができますが、録音の状態や会場の音響が悪くて聞き取りにくかったり、話し手が早口で明瞭度が悪かったりして、専門用語が聞き取りにくいことがあります。

このような講演会だと、何度も聞き返し、言葉を1つ1つ調べながらテープ起こしをすると、10分の講演内容の文字起こしに、2時間くらいかかってしまいます。

一般的な講演会は、1時間30分~2時間くらいが多いので、作業するのに1、2日かかります。

仕事で、自分がよく知っている分野の講演を聞きに行き、自分のためにメモをしたり、要点だけを箇条書きでまとめ、関係分野の人に配るだけ資料をつくるにも時間がかかります。

文字起こしのお仕事では、自分が全く知らない分野の講演を、話し手がしゃべっている内容ほぼそのままの文章にするとなると、時間がかかってしまいます。

私が知らない分野の講演の文字起こしをしたことがありまう。この講演会の視聴者もその分野の専門家の人たちでしたから、講師も専門用語や業界用語を使います。私は、ほとんど理解できませんでした。業界だけで使われる用語は、ネットで調べても出てこないことがあります。

私は、妻が探した文字起こしのお仕事を5本手伝いました。
妻は業者から、「慣れれば早くなりますよ」と言われたそうですが、私は、専門性が高い内容の講演会や会議の文字起こしは、やりたくありません。

 

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iFLYTEK VOITER

2021年に知人から聞いた話では、人工知能ライティングレコーダー「VOITER」という高精度な音声から文字変換装置が使われるようになったそうです。AIを搭載し、自動で音声を文字データに変換してくれる装置です。口コミによると、校正が必要ないくらいだそうです。2万円台、5万円台のものがあります。企業や団体は使用しているかもしれません。

2021年現在、クラウドソーシングのお仕事を見ると、まだまだ文字起こしの仕事はあります。年に1回あるかどうかの仕事のために「VOITOR」のような機械を導入しない会社や団体もあると思います。